ONE TRUTH有志の会では、「お父様有原罪、お母様無原罪」を論じた金振春論文を取り上げて指摘しました(「お父様有原罪」論文、教理研究院が隠しきれない証拠が続出)。これに対して教理研究院は反論を述べています(〝使い古しの主張〟にしがみつくUCI側を支持する「ONE TRUTH 有志の会」)。

 

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彼らは、ここで「隠しきれない証拠が続出」と新たな証拠が次々と出てきているかのごとく表現しますが、彼らの批判は使い古した変わりのない批判です。彼らの卑怯な点は、金振春博士の論文のうち〝批判に使える〟と思った部分だけを取り上げて使用しており、金振春博士の論文の全体像を取り上げていない点です。

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金振春論文の全体像と結論

金振春博士はその論文の中で、「真のお父様が天の血統で誕生したというみ言」と「真のお父様は、堕落血統で生まれ、本然血統で生まれなかったというみ言」の両方を取り上げており、それらを検討した結果として、最後に結論をまとめています。このような書き方は論文を書くにあたって当然の方法と言えるでしょう。

 

教理研究院では、金振春博士が両面のみ言葉を取り上げていることをもって、論文が「真のお父様に「原罪」があったとも、なかったとも述べていません。それが真相です。」と強弁しているのですが、ここが問題です。

 

なぜなら論文では、両面のみ言葉を検討した結果として結論をまとめているのであり、結局はこの部分が、金振春博士のお父様の血統に関する結論であるはずで、ONE TRUTH有志の会が引用したのは正にこの結論部分だからです。金振春博士の結論は、教理研究院が言うような原罪があったともなかったとも述べていないというようなものではありません。そもそもそんな結論ならわざわざ論文を書く意味がないのです。改めて引用しましょう。

 

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  • 第一に、真のお父様は原罪が全くない状態で誕生したと言い難い。
  • 第二に、真のお父様は天の血統の側面も共にあるため堕落血統だけをもって生まれた普通の堕落人間とは全く違うように誕生した。
  • 第三に真のお父様は天の血統だけを持つメシアの使命のために予定され、メシヤになるための可能性を持って誕生した。

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また一方で韓鶴子女史の血統については、お父様の血統とは異なり、イエス様のように堕落の血統を清算する過程を経て、原罪がない、堕落と関係ない位置で誕生したという風にまとめています。

金振春博士は論文の最後で、「真のお母様が強調するようにこれからは「真実をあかさなければいけない時」になった。」と述べています。その「お母様が強調する」真実とは何なのでしょうか?

それは、韓鶴子女史の血統はイエス様と同じように正真正銘の無原罪であり、お父様の血統は「原罪が全くない状態で誕生したとは言い難い」という、お父様と韓鶴子女史の位置が逆転したような血統認識にあります。

金振春論文の結論がはっきり示された図

そしてこのような血統に対する認識を端的に図にまとめたものが、金振春博士が講義に使用したスライドです。有志の会で説明してきたのと同様の血統認識がはっきりと表現されています。

これを見れば、有志の会が論文の全体像を取り上げておらず卑怯だと述べる教理研究院の方が、かえって論文の全体像と結論を無視した強弁を展開していることが分かります。

教理研究院がそのように強弁するなら、論文の原文と日本語訳を自ら全文掲載すれば良いでしょう。

そうすれば、有志の会と教理研究院、どちらの主張がより正確に金振春論文の主旨を説明しているか、読者が客観的に判断することでしょうし、彼らのすぐそばで働く同僚たち(本部職員)も教理研究院の主張がおかしいことに気が付き始めることでしょう。


3件のコメント

そこいら辺のシック · 2021年4月29日 3:38 PM

ここ、ONE TRUTH有志の会の方は、この解決が非常に困難な問題を、ひとつひとつたいへん丁寧に論じられ敬意を表します。

シックの皆さんにはより深く思慮していただきたいです。

堕落によって失ったのは男性と女性ではまったく異なります。

人類始祖の女性エバは天使長ルーシエルとの霊的結合によって眞の父、つまり創造主ハナニムの血統を完全に失いました。

対して、人類始祖の男性アダムは堕落したエバとの時ならぬ肉的結合によって本然の主管性(直接主管圏、つまり完成への道)を失いました。

これから観ても、女性が堕落圏に於いて、眞の父を経づして原罪なく誕生することは、絶対にないことは明白です。

ところがこれを真っ向から否定する思考がシックの中から出現したのです。

この人たちは眞の父の主管性を根本から否定しています。

それは創造主ハナニムに対する致命的反逆です。
  
どうしてそんな思考ができるのか。
おそろしいと思わないのですか。
思いが及ばなかったでは済まされない時代です。
  

tomy4509 · 2021年4月30日 6:27 AM

17日から「有志の会」ブログのコメント欄がフリーズとなっていませんか?
顕進氏が「第4アダム」かどうかの論議も無しの家庭連合批判は「アンチ家庭連合」、批判のための批判、反対のための反対でしかなくこれまでの反対牧師や左翼のそれとの差異はありません。
「有志の会」の立場を明確にしてくださるようお願いします。

    daichi · 2021年5月1日 8:23 AM

    >tomy4509さん

    コメントの承認がしばらくできておらず、申し訳ございませんでした。
    tomy4509さんのコメントは、おおよそ教理研究院の主張と同じに見えましたので、今後、教理研究院の批判に答える投稿をしていく中で、自然と回答になっていくだろうと考えておりました。
    よろしくお願い致します。

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