顕進様を支持する有志の会
事必帰正
郭錠煥(カクチョンファン)先生

間髪の時間差で暴露された偽の霊界指示

そのように日が変わって、2月10日の朝、漢南洞公館の訓読会に行ったのですが、お父様が私を見てお尋ねになりました. 「お前、孝律に会ったのか」 「いいえ、会っていません」 ちょうど訓読会に金孝律氏は見えませんでした。 「孝律と話をしろ」 「はい、分かりました」 お父様と少し言葉を交わした後、訓読会を終えました。 その後、キャピタルホテルに行って約束通り訓母と会い、前日に発生した國進様とポール・ロジャースの事件を詳細に打ち明けました。 「昨日電話で簡単に話しましたが、ヨイドパークワン開発事業は、困難な峠を奇蹟のように全て乗り越え、今や建築許可を申請して最後の段階を越えないといけない時ですが、國進様に理解していただけないので本当にもどかしいです。事業の進行がただでさえ難しいのに、國進様が財団に来られてからはさらに難しくなっています。昨日は肉弾戦一歩前まで行きました。これからさらに難しくなるのは目に見えています。お父様があれほど成就を願ってこられたことなのに、皮肉にもそのご子息が事業を難しくしてしまうとは」 「郭会長は、本当に神経を使われることが多いですね」 「いったいこの仕事が今できることなのか、できないことなのか。あるいは、天が願わないことなのか……。それで訓母様にお会いしようと思いました。もしかして近ごろ神様は、郭錠煥がすることを不満に思われる様子やみ言葉のようなものがあるのか、興進様が特に何か語られた内容があるのか知りたいのです」 私は霊界の言葉は比較的、真実として受け入れる方です。私も霊界を体験し、霊眼が開かれて幻想を見たり、声を聞いたり、夢示も経験しましたが、自ら霊界と通じることはできないため、「霊通する人」の言葉はいったん尊重して受け止めます。だからと言って無条件に従ったりはしません。いつも原理的に判断して、お父様のみ言葉によって妥当性を点検します。 訓母の話は極めて肯定的なものでした。 「何とまあ、会長! 神様は常に会長を貴く思われ、いつも陰に陽に助けたいと願っておられます。そして興進様も近ごろ会長に対して、こうしたらいいのにと言うような様子は全くないし、前にもそういうことはありませんでした。私が知る限り、神様は毎回、会長をお褒めになります」 金孝南訓母がそのように笑顔で対してくれたので、少し気分が楽になりました。 しばしの会合を終えて財団に行くと、ちょうど金孝律氏から電話がありました。 「郭会長、午後の早い時間にお伺いします」 「はい、そうしてください」 朝、お父様から金孝律氏と話せと言われていたので、お父様から話があったのだろうと思いましたが、午後訪ねて来た金孝律氏が思いもよらないことを言うのです。 「チャンウン証券と連携した債券整理の失敗で、8,000億の損失が出るかも知れません。お父様が郭会長とポール・ロジャースに対して、とても心配しておられます。それに霊的にも何か感じておられるようです。郭会長は米国の仕事に専念するようにし、ヨイド開発は國進様に任せて早く発てと言われました。清平の訓母様から霊界の指示があるはずなので、お受けください」 思いがけない内容でしたが、私は淡々と受け入れました。 「そうですか。お父様のご意思はよく分かりました。しかし、8,000億の損失の話は全く根拠のない話です。このことは2度と話さないでください」と言って彼を送り出しました。 「午前中に訓母に会った時には別に何もなかったのに、突然何の霊界メッセージだろうか」「朝お会いした時、お父様はなぜ、こうしたことを直接言われなかったのだろうか」と、少しいぶかしくも思いましたが、その一方では解放感がありました。その重苦しいヨイドプロジェクトの責任という重圧感から抜け出せる一方で、國進様と衝突することがなくなるだろうと思ったからです。ポール・ロジャースと國進様との関係が心配になりはしましたが、全てをお父様の意思に任せることで心の整理をしました。 ところが、事実はそれとは全く違っていることが分かりました。お父様は指示されたのではなく、昨日の突発事故に対して「私の意中をよく知って議論せよ」と言われたのでした。朝にもそういう意味で「孝律と話をせよ」と言われたのです。ところがそれに輪をかけて「お父様が指示されたこと」として伝達するとは、これをどう受け止めたらよいのでしょうか。 それだけではありませんでした。金孝律氏が去って1時間も経たずに、訓母から電話がありました。本当に消え入るような声でした。 「会長、私が少しお伺いしなければなりません」 「はい、時間があればいつでも来てください」 そのように午前中に会った訓母が、午後に私の事務室に訪ねて来ました。ところが何か非常に困った気配でした。 「……あのう、会長」 「はい、言ってください」 「会長、米国へ行かれて、もっと大きな仕事をなさるのを、天も望まれ、お父様も望まれているようです」 訓母は「啓示を受けた」とは言えずに、言葉を曖昧に口ごもっているのです。その瞬間、驚きで胸が潰れそうになりましたが、これ以上、訓母の立場を困難にさせる理由はないと思いました。 「分かりました。お父様が米国に行くように願われるのに、私がここにまだいるべきでしょうか。私もヨイドとの関係を切れば自由人になります」 霊界の啓示については言及せず、「お父様の意思に素直に従う」とだけ言って、訓母を送り返しました。 このようにして私は、2006年2月12日付で、重く立ち回りの難しかったヨイド開発業務から解放されたのです。 誰が訓母にこんな霊界メッセージを伝えるようにしたのか、充分に察しがつきました。私と「相談してみよ」というのを、「お父様の指示」にカモフラージュし、さらにそれを「霊界の指示」として偽装するよう指示する方は、たったお一方しかいませんでした。何年か後に束草でも似た事件が起こりましたが、この時からその方々は目的とするところを成しとげるためなら、神聖視されるべき霊界メッセージまでもためらうことなく悪用しました。 このために、その方々はまず、事件の内容を自分たちが願う方式の通りに脚色しました。國進様はこうしたことにかけては、尋常でない方のようでした。前日に発生した事件についてお父様に直接報告せず、周辺の人々が報告するようにしたのも、正にそういう理由のためだったのです。 そのため、事件の実際の内容とは完全に異なる報告がされたのです。それ以前には國進様がいくら「ポール・ロジャースは悪い奴」と言っても耳を傾けなかったお父様でしたが、第三者を通して「ポール・ロジャースと國進様が殴り合いまでしそうになった」という報告を聞いて、驚かれたのです。 「天下に私たち食口の中に、真の子女様に腕力を使う食口がどこにいるのか」 「その人間はもはや食口ではない。とても悪い奴だ」 繰り返された歪曲報告によって、お父様も混乱され始めたのでしょう。それに加え、お母様が訓母を利用して、お父様をさらに混乱させたのです。 「霊界から啓示が来たそうです。郭会長は米国に発ち、ヨイドプロジェクトは國進が担当するのが良いということです。訓母の啓示がそういうことだそうです」 その後、私にもその内容を伝えるようにしたのでしょう。 ところが決定的に時間差が問題でした。 午前に私に会う時まではお母様からは何の言葉もなかったのに、後でそのような指示を受けて午後にまた私に会った訓母としては、困るしかなかったはずです。 結局、私を米国に送り出し、國進様を立てて、ヨイドプロジェクトを推進しようとしたのは、天の啓示でもなく、お父様の指示でもありませんでした。正にお母様の計画だったのです。 明朝、私は仁川空港に向かいました。ピースカップの関係でスイスで世界サッカー連盟(FIFA)のヨーゼフ・ブラッター会長に会う約束があったのです。スイスに行って来るという報告を前日お父様に差し上げ、その日の朝は訓読会に出ることができませんでした。ところが出国手続きをしようとしていた時に電話がありました。 「お父様からのみ言葉ですが、郭会長が来るまでは、訓読会を終わらないとのことです」 お父様の呼び出しに逆らうことはできませんでした。結局、飛行機搭乗を取り消し、あたふたと車に乗って、正午近い時間まで続いていた訓読会にようやく参加しました。お父様は激怒されながら、多くの食口たちの前で私をひどく叱責されました。 「私がヨイドと関係を切れと言ったのがそんなに寂しいのか。それで訓読会にも出ないのか」 誰がどういう報告をしたのか、それでどういう誤解をしておられるかも分からないまま、長時間、お父様の叱責を聞かなければなりませんでした。 「お父様、昨日私は、金孝律氏と訓母にお父様のみ言葉通り、米国に行くと申し上げたのですが」 しかしお父様は、その報告も聞こえないかのように、私をお叱りになるばかりでした。そのお叱りを全て浴びて、その日の夕方に再び空港に行きました。ブラッター会長に会うために、香港を経由してスイスに行く飛行機に乗らなければならなかったのです。
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