事必帰正
郭錠煥(カクチョンファン)先生
天倫と人倫、全てをないがしろにした出来事
亨進様はお父様の聖和直後まで、お母様の神格化を先導してきた方です。お母様を「昼の神様」と定義し、「真のお父様と真のお母様の2人の間にはこれ以上の間隔のない聖体となられたため、真のお母様は神様と真のお父様が投影されて見える三位一体の実体です」と褒めたたえた方です。
このような亨進様がそれから1年も経たずに、互いに背を向け、わずか2年6ヵ月後の2015年1月、お母様を非難し始めました。全世界を結ぶインターネットを通して、自らの母であり、お父様の夫人であり、真のお母様であられる方に対して、到底、口にすることのできない言葉まで吐き捨てています。
私には理解できない姿でした。
何がそれほど悔しく、恨めしいのでしょうか?
10年近く、形容しがたい苦痛にあってきた顯進様も静かに耐え、ただただ真のお母様が正しい先例を立ててくださるようにと祈っておられます。真のお母様の位置はそれほどまでに貴いものなのです。ところが、亨進様は自らが被った苦痛がどれほどだからといって、全世界に向けて、自ら先頭に立って神格化してきたその母に対して、見境もなく非難するという異常行動に出ることができるのでしょうか。
「万王の王神様解放圏戴冠式」を「後継者任命式」として宣伝したことは、極めて自己中心的であり、偽善に満ちた亨進様の姿をそのまま見せる事例でした。亨進様は、王冠をかぶって入場する神様戴冠式行事の姿をインターネットに掲載し、「これによって自分は後継者に選ばれた」と執拗に主張しました。お母様と家庭連合指導部の黙認と同調のもとに、この行事を後継者任命式と見せかけて宣伝してきたのです。しかし、お父様はこれが「後継者任命式」であるとは一言も言われませんでした。行事を準備し、進行を任された梁昌植会長もこの事実を証言しています。
後継者になるために、神様戴冠式まで後継者任命式として変質させた亨進様の自己中心的な振る舞いは、1年後、お父様の寝室で宣布文をもらい受ける時、再度、鮮明に現れました。例の「異端者・爆破者動画」を制作し、流布した事件です。
亨進様は、無念に追い出されたご自身のお兄さんである顯進様を踏み付けるために、その動画をためらいもなく使用しました。動画を編集して公開し、文言として記された「異端者・爆破者」が自分の兄であることを公然と宣伝しました。亨進様はその後継者の署名一つを受け取るために、兄に対する歪曲されたイメージをもってお父様を欺き、世の中の前に、真の父母様と真の家庭の価値を損傷させたのです。
そして、それを持って全国の牧会者たちを強制的に駆り立て、顯進様と私を非難する「忠誠誓約ビデオ」を取るようにしたのも亨進様でした。
彼にとってお母様がこれ以上、真のお母様ではないように、顯進様もまたご自分のお兄さんではないのでしょうか。
全ての事情をさしおいても、子が母に対して、公然とあらゆる非難を浴びせ、ひいては母の立場を無効化させるなど、天倫と人倫全てに逆行する破倫に他なりません。
もしお母様が、お父様の立てた顯進様を信じて協力してくださったなら、真の家庭の中にこのような悲劇は起きなかったでしょう。