メシヤの中心的使命が真の家庭を成すことだとすれば、メシヤの使命とは一代で完成するものではなく、父から子へ、代を引き継いで完成しなければならないものです。
絶えずサタンの攻撃に晒され犠牲の道を行かれた真の家庭でしたが、1998年7月19日、歴史的な顯進様の世界平和統一家庭連合 副会長就任式が執り行われました。
郭先生がインタビューの中で当時を回想しながら、その意味を語られています。
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第五編『顯進様の登場、隠された本当の意味』
インタビュアー:1998年に顯進様を家庭連合の世界副会長としてお父様が任命なさいました。その意味が何なのか説明していただけませんか。
郭会長:外的には顯進様が世界平和統一家庭連合の副会長に就任する就任式でしたが、厳密に言うとその職位自体が問題ではなく、その日の就任式でお父様が語られた内容によると、その日の式典の全ての内容は、顯進様が何かの補職を任せられて就任する祝辞の内容ではなく、天宙史的な祝福を顯進様に下さったのです。
それは全面的に、お父様のその公的な使命とお父様の遺業を担当して相続する、摂理的な長子を立てる歴史的な日でした。
真の愛の神様に似た私たち人間が、神様の真の愛の理想の実体になろうとするなら、アダム一代ではできません。
第2アダム一代でもできず第3アダム一代でもできません。
即ち真の家庭で三代圏の四位基台を成し遂げながら、真の父母の愛を体恤し、真の兄弟の愛を体恤し、真の夫婦の愛を体恤し、真の子女の愛を自ら感じることができる基盤が、三代圏の四位基台です。それゆえ三代は最低の必須なのです。
1998年、お父様が顯進様を立てられる時は、お父様の年齢が80歳に向かわれる時です。
それでは当然に神様、お父様、その次に三代として息子の中で摂理的な長子だと言いました。
この日、お父様は「天の直系家庭の子女家庭を中心として、第4次アダム圏の勝利圏を引き継ぐことができるバトンを、ここから始める事は本当に驚くべきことです」と語られました。
全復帰摂理歴史について見ると、第1アダムが責任を果たせないことによって、神様の最も根本的な所願である、理想的なアダム家庭を完成することができなかった神様は、第2アダムとしてイエス様を送られ、その理想を成し遂げようと努力され、それができなかったので第3アダムとして来られたお父様が、この上なく貴い真の家庭の勝利圏を成し遂げられました。
ところが本来の神様の理想は真の愛・真の生命・真の血統により、代を継いで承継されざるを得ない神様の理想であるが故に、お父様はご自身の代でみ旨を果たされそれで終わるのではなく、その全ての成されたことを第4次アダムとして、顯進様を立てられて成されなければなりません。
このような点でお父様の総体的なみ言を見ると、アダム(的存在)は4人、即ち第1アダム、第2アダムのイエス様、第3アダムとして来られた真のお父様、そして今やお父様が祝福された第4アダムの顯進様、このように4人しか歴史上にいないのです。
言い換えると第4次アダム圏時代の中心が顯進様であり、顯進様によって第4次アダム圏時代が開かれました。
それを私たちははっきりと知らなければなりません。
それでお父様は顯進様を立てる為に、その背景として既にその数年前から、環境と人事の整理を世界的にしてこられました。
例えば私が韓国会長と世界会長を兼任して、私の後任に韓国会長が黄善祚氏になりましたが、考えてみて下さい。
36家庭・72家庭・124家庭・430家庭、777家庭・1800家庭、その次に6000家庭です。この6段階を飛び越えました。
韓国の国家責任者に対する思いのあった人たちが、どれ程多かったでしょうか。能力のある人たちもいます。ところがお父様は飛び越えたのです。
それはどういう意味でしょうか。既に息子を立てる為の環境と体制の整備をしてこられたのです。
これを多くの人は知りませんが、お父様がどのくらい用意周到であられたか知りません。実践もそうされています。そうでなければ摂理をどうやって成してこられたでしょうか。
その日(1998年の就任式)、式も韓国でせずに、アメリカ・ニューヨークのマンハッタンセンターでしたが、招待する人たちも、副会長就任式にどうしてそこまでも招請しますか。
世界に散らばっている家庭連合の代表たちをみな招待して、200人余りの食口代表まで、その次に各界指導者200人余りを招請したバンケットで、お父様は歴史的な宣言をされました。
さらに私たち一般食口たちは知らないのですが、1998年7月に就任式がありお父様はこのように語られました。
「過去40年は二世の為の蕩減期間だった」この言葉はお父様が立てられた二世の為に、40年の蕩減、いわゆる統一教会の蕩減期間を経てきたのです。
その次に続いて「父母が望むのは二世が天の公的使命を伝授されることでありそれ以外には父母は何も望むことはない」
それゆえ摂理的な長子に望むお父様の心は、お父様が引き受けてきた天の公的責任を相続して成し遂げる息子を待ってこられたのです。
ところがそのみ言の前にお父様は何を語られたかと言うと、「新しい成約時代を宣布する」ということでした。
成約時代は90年代初めから既にお父様が宣布してこられました。ところがその年(1998年)の新年を迎えて、特別に「新しい成約時代を宣布する」とされたのです。本格的な成約時代は三代が連結されてこそ出発できるのです。
そういう意味を備えて準備されたお父様は先ほどお話した通り、環境的に指導者たちを準備して韓国にファン・ソンジョ(黄善祚)、日本に大塚、アメリカにヤン・チャンシク(梁昌植)、その時アメリカには綺羅星のような先輩家庭が多くいました。全て教区長や巡回師をしていましたが、ヤン・チャンシク(梁昌植)が国家・大陸責任者でした。
そういう準備をされただけでなく、その人たちが全てその就任式を見たのです。
ところが就任式の後に私まで含めて「あなた達の役目は顯進様が進む道を築くこと」と語られました。「あなた達がすることは顯進様の活動の基盤を備えること」だと。
これは一度だけではありません。彼らは私まで含めて責任が大きいです。このような要請まで前後にわたって全てされたことを見ると、お父様がどれほどその行事を重要に考えておられたのかが分かります。
先ほどのお父様のその日の挨拶のみ言は、就任式の挨拶のみ言ではないと言いましたが、その日お父様が何と言われたか分かります。
「今日は神様が所望してきた日であり、神様が所望してこられた」というのです。
「統一教会の歴史においてお父様の一生において、最も意味ある日」ということでした。それがどれほどものすごいみ言ですか。その日の重要性をさらに「アダム家庭において神様が一代ならアダムは二代であり、アダムの息子娘は三代ですが今日その三代を中心として、公的な使命を引き継ぐ歴史にない新しい日だ」とされました。また「天宙史的な異変の日」と語られました。
このようなみ言は顯進様の就任式が正に文字通り、神様の祝福の下、真のお父様の使命と責任と偉業を相続される摂理の長子を立てられる日なので、そういう深い感激のみ言葉を全て語られ、最後にはどういうみ言まで語られたのかと言うと、私もびっくりしました。
「顯進はお父様が成し遂げられなかったことまでも、お父様より百倍いや千倍、万倍優れることを願う」と。
お父様が後継者をこのように祝福され、ご自身の権威と使命と全てのものを相続して下さり、宣布されるこの祝福の儀式は、お父様が生涯において最初であり二度とない、正に一度だけの祝福でした。
(インタビュー動画では、当時、実際にお父様がみ言を語られた映像が挿入されています)
(第六編につづく)
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