11.11メッセージを通して読むと、一貫して流れるオモニのお考えが分かります。
・メシヤの責任をお持ちの方は、独生女に会わなければならない。独生女に会う前に自己を中心とした判断で仕事を広げてはならない。
・(お父様が)真の父母として、夫として、父として言わなければならない言葉は「すべて成した」ではなく、「(これからのことを)頼む」と話さなければならない。
・私が(聖婚以降)60年を耐えて待ってきた。(私は)よく耐えた。今、(耐えて待ったことに対して)私にありがとうと言わなければならない。
・真の父母は永遠だ。これを正しく整理できずに行かれた方がお父様であるため、変な息子が出てきた。今後摂理の完成モデルは、独生女、真の母だ。

 

抜粋箇所を平たく書くと、「はじめから終わりまで正しくやり遂げたのは私だけだ。だから独生女だけが完成モデルになれる」とおっしゃられたのです。

 

「霊界のお父様と地上のお母様は一体」だから「お母様だけを信じよう」と頑張ってきた食口は、このメッセージをどのように受け止めるのでしょうか。
「これは全く正しい、お父様には実際のところ間違いもたくさんあった、お父様と一体であるお母様だからこそ、こういう発言が許されるのです」と?

その篤実な信仰は素晴らしいのかもしれませんが、少し立ち止まって考えてみましょう。
「すべてを成した」アボジと最終一体になったオモニだけが、アボジと同等の権威を授かった、だから「お母様だけを信じましょう」と指導されたのです
ご子女様の方がもっともらしいことを語られるとしても、オモニの言動に不審な点があるとしても、「お父様と最終一体」故に「お母様だけを信じる」大義名分があったのでした。

 

オモニはアボジが「すべてを成したのではない」と明確に否定され、具体的に「お父様が正しく整理できないから変な息子が出てきた」と、分派問題の責任を追及されました。
「摂理の完成モデルは独生女だ」は裏を返せば、「すべてを成しておられないお父様はモデルになれない」という意味です。
「真の母は絶対」の根拠が「お父様と最終一体」にあったのに、真の父の権威を否定してしまわれたのです。

 

オモニはアボジの聖和以降、それまで独生女宣布させてもらえなかった恨を繰り返し表明されました。
「お父様は独生女の価値が分かっていない、だから独生女である私だけが完成モデルであり、天の父母様について教えることができるのだ、父母経を完成できるのは私だけだ」、これが11.11メッセージの結論です。
本部や教理研究院と異なるロジックでオモニが指導された場合、食口は抵抗なく受け入れるのでしょうか。

 

「そうか、お母様だけが天の父母様のことをご存じなのか、ならば是非学んでみたいものだ」と、素直に受け入れる食口もおられることでしょう。
それは目の前のオモニを喜ばせるようでありながら、霊界から何も語れないアボジを失望させることにならないでしょうか

11.11メッセージを熟読すれば、霊界のアボジと地上のオモニが異なるお考えをお持ちであることは明白なのです。
「最終一体の真の父母」とはアボジの一方的な恩赦によって成された宣布でした。

その恩赦の張本人が「正しく整理できなかった方」であれば、その宣布は有効性を失います。

カテゴリー: 意見真実

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