今回の記事は、米国のペンシルバニア裁判所で行われた訴訟における、2019年3月25日の韓鶴子女史の法廷証言についてです。

この訴訟は旧家庭連合がサンクチュアリ教会に対して、統一旗の使用を認めないなどとして起こした訴訟であり、韓鶴子女史は原告側です。

韓国のパイオニアカフェにアップされたPDFファイルは一般に公開された法廷記録と見られ、韓鶴子女史がどんな証言をしたのか、明確な証拠を通して確認することができます。以下に翻訳と、英語の原文を掲載します。

以下の翻訳の中で、「Q」はサンクチュアリ側の弁護士の言葉、「A」は韓鶴子女史の答弁です。韓鶴子女史は韓国語で答弁されており法廷の通訳者が通訳しますが、家庭連合側にもCheck interpreterと言われる通訳チェックが同席してその都度、訂正を入れています。物言いがない場合は法廷通訳のみ掲載しています。また、家庭連合側の訂正が入っている場合は、両方掲載している場合と、家庭連合側の訳のみを掲載している場合があります。家庭連合側が異議を出しているのに、法廷通訳のみ掲載していることはありません。

資料としての客観性を担保するため、記事下には英語の法廷記録原文の写真を掲載しておきます。

以下、英語の裁判記録より翻訳・抜粋します。韓鶴子女史の発言の日本語訳は赤字にしてあり、その中で重要部分はさらに太字にしました。


<法廷記録PDFファイル25ページ最後>

Q.文牧師は原罪を持って生まれたのか、原罪を持たずに生まれたのか?

Was Reverend Moon born with original sin or without original sin?

<法廷記録PDFファイル26ページ>

A(韓女史:家庭連合通訳チェックSUH氏の通訳)

16歳の時、イエス様が文牧師の前に現れて、また来ると言われた目的であるミッションを継続していくように頼みました。そして、イエス様は独り子であり、その時以来、文牧師は、イエス様が果たすことが出来なかったそのミッションを果たすべく独り子の道を歩みました。当時、韓国は日本の支配下にありました。

At the age of 16, Jesus appeared  before Reverend Moon and asked him to carry on the mission for which he mentioned he would come again. And Jesus, the only begotten — since then, Reverend Moon walked the path of the only begotten son to fulfill the mission that Jesus could not fulfill. And at that time, Korea was under Japanese occupation.”

A(韓女史:法廷通訳)

お父様の血統を見てみればお父様にはお兄さんをはじめとして、たくさんの兄弟姉妹がいました。兄弟姉妹は多くいましたが、一人の親でした。ですから、私は彼の兄弟姉妹は原罪なく生まれたとは私は言えません。あなたはそこから推論できるはずです。

If you look at your father’s lineage, he had one older brother and he had a lot of younger siblings. There was one parent, although he had a lot of siblings, and I cannot say his siblings were born without original sin. So you can deduct from that.

(家庭連合通訳チェックSUH氏の通訳)

文牧師には1人の親がいて、しかしながら、私たちは兄弟姉妹が原罪を持っていなかったとは言えない。あなたはそこからあなたの結論を下すことができるはずです。

The Reverend Moon had one parent and, however, like, we cannot say that the siblings did not have original sin, and you can make your own conclusion.

Q.文夫人よ、私はあなたにyesかNoかの質問をしています。あなたの見解では、文牧師は原罪を持って生まれたということなのですか?

Mrs. Moon, I’m really just asking you for a yes or a no answer. Is your view, as True Mother, that Reverend Moon was born with original sin?

A(韓女史:法廷通訳) 

私はもう答えたと思う。

I believe I answered the question.

Q.あなたは答えていないです。私はあなたが私が私自身の結論を下すべきだと言ったように聞きました。しかしながらあなたが先ほど話されたのですが、あなたはあなたの教会で最高の宗教的権威であるというのなら、私はあなたに聞きたい。あなたの教会で最高の宗教的権威として、あなたの神学では、文牧師は原罪を持って生まれたのかどうか私に教えてください。

You did not, respectfully. I heard you telling me I should draw my own conclusions. But as you told me, you are the highest religious authority in your church, and I’m asking you, as that highest religious authority in your church, to tell me whether, in your theology, the Reverend Moon was born with original sin.

A(韓女史:法廷通訳)

文牧師は私に会ってはじめて真の父母になることができたのです。

Reverend Moon was able to become the True Parent only because he met me.

(家庭連合通訳チェックSUH氏の通訳)

文牧師は独生女である私に会ったので、真の父母の位置にまで上がることが出来たのです。

because Reverend Moon met me, the only begotten daughter, he could ascend to the position of True Parents.

A(韓女史:法廷通訳) 

1943年に私は生まれて韓国は1945年に解放されました。その後二つのコリアに南北に分断されました。私は北部–韓国の北側で生まれました。

In 1943 — I was born in 1943, and Korea was liberated in 1945. And thereafter, two Koreas divided to South and North Korea, and I was born in the northern part — north part of Korea.

そして神様は私に南に行くように言いました。しかし神様は彼(文牧師)に北朝鮮に行くように言いました。

and God told me to go to South Korea; however, God told him to go to North Korea.

なぜでしょうか? 文牧師はイエス様の為に遂行しなければならないミッションがあったからです。それは贖罪(redemption)でした。

Why? Because Reverend Moon had to — had a mission to carry out for Jesus, which was

to — which was redemption.

Mr. Elder(サンクチュアリ幹部)

(贖罪、redemptionではなく)Indemnify、蕩減でしょう。

Indemnify.

A(韓女史:法廷通訳)

 蕩減するために。

To indemnify.

(家庭連合通訳チェックSUH氏の通訳)

神様が文牧師に北朝鮮に行くように頼んだとき、北朝鮮は当時まだ共産党の支配下にありました。ですから彼の命は危険にさらされ、死ぬしかないかもしれない位置だったのです。これはイエス様のミッションを守っていくためには、文牧師は蕩減しなければならない何かがあったからです。

When God asked Reverend Moon to go to North Korea,” North Korea was still under Communist rule at that time, and this was a position where his life would be at risk or a position where he could only die. This is because upholding Jesus’ mission, there was something for Reverend Moon to indemnify.

<法廷記録PDFファイル27ページ>

A(韓女史:家庭連合通訳チェックSUH氏の通訳)

私に会うプロセスにおいて、文牧師が私に会うまでは、私たちは彼が原罪が無かったとは言えない。支払わなければならない蕩減条件があった。

In the process to meet me, until the Reverend Moon met me, we cannot say that he did not have original sin. There was indemnity conditions to be paid.

Q.あなたは原罪ありで生まれたのか?

Were you born with original sin?

A(韓女史:家庭連合通訳チェックSUH氏の通訳) 

私は原罪なしで生まれたから、私は独生女である。だからこそ神様は私を救った。

Because I was born without the original sin, that’s why I am the only begotten  daughter. That’s why God saved me.

Q.私は文牧師もひとり子だと思っていたが。

But I thought Reverend Moon was also the only begotten son.

A(韓女史:家庭連合通訳チェックSUH氏の通訳)

16才の時に文牧師はイエス様に会って、イエス様から使命を引き受けた。その時がひとり子としての資格を得た時であった。16歳の時から文牧師はイエス様が完成する必要のあった道を歩んだ。したがって、文牧師には支払わなければならない蕩減条件があった。しかしながら、1963年に(原文ママ)、聖婚式で、私に会うことによって、彼はひとり子の位置に上がった。

At the age of 16, when Reverend Moon met Jesus and he received the mission from Jesus, was when he had the qualification as only begotten son. And from the age of 16, Reverend Moon had walked the path that Jesus needed to complete and, therefore, Reverend Moon fulfilled — had conditions of indemnity to pay. However, in 1963, the holy wedding, by meeting me, then he ascended to the position of only begotten son.

Q.文夫人、あなたは文牧師に文牧師は原罪を持っているということを話したことがありますか?

Mrs. Moon, did you ever tell the Reverend Moon that he had original sin?

A(韓女史:法廷通訳)

 いいえありません。彼と原罪のことを話したことはありません。

I never talked about the original sin with him.

(※返答はもっと長いが重要でないのでカット。最後の部分だけ)

A(韓女史:家庭連合通訳チェックSUH氏の通訳)

真の父母に関して言えば、6000年ぶりに原罪なしで来た独生女が独り子を探しだした。それで原罪についての答えになっているはず。私はあなたがなぜこの質問を聞き続けているのか分からない。

With regards to True Parents, the only begotten daughter who came for the first time in 6,000 years without original sin found the only begotten son. And that should answer your question about the original sin. I don’t know why you keep asking these questions.

Q.私の理解では、あなたは文牧師を原罪があるといって讒訴して、文牧師はあなたと離婚すると脅迫したというものです。これは正しいですか? 間違っていますか?

My understanding is that you accused the Reverend Moon of having original sin and Reverend Moon’s reaction was threatening to divorce you. Is that a correct statement or an incorrect statement?

<法廷記録PDFファイル28ページ>

A(韓女史:法廷通訳)

正しくない。

It’s incorrect

Q.正しくないわけですね。了解しました。では文牧師はあなたに統一神学について教育しなければなりませんでしたか?

It’s incorrect. Okay. Did the Reverend Moon have to educate you on Unification Church theology?

A(韓女史:法廷通訳)

 いいえ、彼は私を教育しなかった。(私は)独生女である。私は天を理解し、創造主である父を知っており、天の摂理を知っています。私は既にその教えを前から知っていました。私は文牧師が教えた教えを既に知っていました。

No, he did not educate me.

Only begotten daughter. I understand the heavenly — and the creator father and the heavenly providence. I already knew the teachings before. I already knew the teachings that Reverend Moon teaches.

(家庭連合SUH氏による通訳訂正)

独生女として、私は既に天の父母様の摂理をしっており天の摂理を知っている。だから真の父母の使命を知っている。文牧師が彼の神学を教える前に、私は既にそれを知っていた。

As the only begotten daughter, I already know heavenly parents providence, I know heavens providence, and I know The Mission of True Parents. And before Reverend Moon taught his theology, I already knew it.

A(韓女史:家庭連合の通訳チェックSUH氏の通訳)

だから普通だったら教会では14日間の修練会に参加したり7日断食をしなければならないのに、文牧師が私と結婚した後も、私はそのようなものを経験する必要がありませんでした。

That is why after Reverend Moon married me — normally, in our church you have to go 12 through 14 days of fasting, workshops, and seven days of fast. However, I did not need to go through that. 

A(韓女史:家庭連合通訳チェックSUH氏の通訳)

これだけ丁寧に説明したのだから私はあなたは理解する必要があると思う。

And if I’ve explained this much, I think you need to understand.

Q.ということはあなたが文牧師に最初に会った11歳の時に完全に完全に統一神学を理解していたのか?

So did you understand the Unification theology perfectly at age 11 when you first met Reverend Moon?

A(韓女史:家庭連合通訳チェックSUH氏の通訳)

 そうだ。私は完全にそれを理解していたと言わざるを得ないだろう。17歳の時に私は私がいなかったら誰も神様の夢を実現することができないという堅い決意をした。だから17歳で私は40歳の男性と結婚しようと決意したのだ。考えてみてください。そんなこと可能だと思いますか?

I can say that I knew it perfectly because at the age of 17, I made a firm resolve that if it were not for me, no one else could realize God’s dream. That is why at the age of 17 I decided to marry a 40-year-old man. Think about it. Is that possible?

(※註:上記やりとりの年齢について。質問者は韓女史が大母様に連れられて初めてお父様に出会った11歳当時について質問していますが、韓女史は聖婚された17歳当時のことについて答えています。)

<法廷記録PDFファイル29ページ>

A(韓女史:家庭連合通訳チェックSUH氏の通訳)

独り子のミッション(使命)とはイエス様がその生涯で広めることが出来なかったみ言葉を見つけ出すことでした。したがって、お父様が独り子としての位置を見つけ出すためには、彼はみ言葉を探し出す必要がありました。これがお父様が解放されてすぐに、プサンに渡って、み言葉を見つけ出してみ言葉を書いた理由です。そのような基盤の上に、お父様は独り子としての資格を得て、独生女に会うことができるようになったのです。

So the mission of the only begotten son was to find the word which Jesus was not able to promulgate in his lifetime. Therefore, in order for father to find the status as the only begotten son, he needed to find the word which is why following his liberation father went to Pusan where he wrote — he found and he wrote down the word, and on that foundation father had the qualification as the only begotten son to meet the only begotten daughter.


翻訳・抜粋は以上です。

以上の内容が裁判所の正式な記録をもとにしていることを示すために、記録文書の写真を以下に貼り付けておきます。ページ数は写真の右上にあるページ数を採用しています。

▼法廷記録PDFファイル25ページ

▼法廷記録PDFファイル26ページ

▼法廷記録PDFファイル27ページ

▼法廷記録PDFファイル28ページ

▼法廷記録PDFファイル29ページ

参考記事:韓鶴子総裁のスピーチ(2020年11月11日清平修練苑)

参考記事:こんなお母様は見たくなかった

カテゴリー: 真実

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