韓国パイオニアカフェに投稿された情報を紹介します。
以前紹介したUCI訴訟に関する情報の追加情報です。原文の分かりづらい箇所は編集者が修正や加筆しています。
UCI裁判ニュース
米国は、地方裁判所(第1審)、控訴裁判所(第2審)、最高裁判所(第3審)の三審制をとっている。
控訴裁判所は、去る8月25日、判事3人の全会一致で宗教的な問題には裁判所が干渉できないという判断とともに、原告側(家庭連合)勝訴判決を下した地方裁判所の決定を破棄し、再び地方裁判所に差し戻すという決定を下した。破棄差し戻し決定だ。
この決定に対して家庭連合側は9月23日頃、控訴裁判所に再審(motion for hearing)を要請し、この要請を受けた控訴裁判所は、UCI側に原告側要請に対する回答書を提出するよう要求した。 UCI側は10月13日に回答書を提出し、13日後の10月26日に控訴裁判所は家庭連合の要請を棄却するという決定を下した。
[10月26日決定投稿内容を見るには下記アドレスを参照]
https://efile.dcappeals.gov/public/caseView.do?csIID=64995
これにより、控訴裁判所(第2審)でのすべての裁判手続きは完了したものと思われ、今後地方裁判所で破棄差し戻しされた訴訟が再開される予定である。このような場合、地方裁判所は上級審である控訴裁判所が提示した基準に従って判決を下すため、地方裁判所の最終判決も控訴再裁判所の判決と変わらないものと見られる。
家庭連合に残っている最後の手段は最高裁判所への上訴である。一般的に控訴裁判所の最終決定(10月26日)から90日以内に米国最高裁判所に上訴できることが知られている。最高裁判所に家庭連合が上訴する場合、最高裁判所の手続きは以下の通りである。
まず最高裁判所は、UCI側に家庭連合側が上訴した事実を通知し、家庭連合側の上訴理由書に対する回答書の提出をUCI側に要請する(回答書提出期限は30日以内である)。 UCI側が回答書を提出すれば、家庭連合側はUCI側の回答に対して、もう一度回答書を提出することができる。このような手続きをすべて経ると、両者が提出した資料を検討し、このケースを最高裁判所で扱うかどうかを最高裁判所の裁判官の投票で決定することになる。投票までにかかる時間は通常2週間程度と言われている。最高裁判所がこのケースを受け入れれば、この事案を扱うための聴聞会を開催することになる。
米国で年間7千件程度の上訴が最高裁判所になされるが、上訴が認められ判決が下されるのはそのうち100件程度に過ぎないという(約1.4%)。それに加え、過去14年の間展開された教会の分裂状況が背景にあり(裁判所で扱うことができない信仰の違いが背景にある)、最近日本で大問題となり国際的にイシューとなっている家庭連合側の上訴を認め、控訴裁判所の明白な判決に対し、再び審議する余地があるとみる可能性は限りなく低い。
だが、家庭連合で朱東文(チュ・ドンムン)、鄭元周(チョン・ウォンジュ)、尹煐鎬(ユン・ヨンホ)などはこの訴訟を主導しながら完全に勝つと豪語してきたため、韓鶴子総裁を説得して最高裁に上訴するものと見られる。結局、この訴訟の最終結論は、2023年上半期になると思われる。
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