米国時間8月28日、ワシントンDC地方裁判所(Superior Court of the District of Columbia)の民事裁判部(Civil Division)は、家庭連合など原告側が提起したUCI訴訟の中で最後に残っていたケースまでも永久棄却し、UCI関連のすべての訴訟が最終終結したと判決した。

2022年8月25日、米国控訴審裁判所でUCI訴訟の第1審判決を覆し、UCI側被告の手を挙げてから1年ぶりに最終終結となった。

裁判所のアルフレッド・アービング(Alfred S. Irving, Jr.)判事は、44ページにも及ぶ長い判決文を通じて、原告側の主張に対して一つひとつ棄却理由を説明し、最終的に判決文の最後で原告側が提起した訴訟理由ではこれ以上追加訴訟が不可能だという強力な棄却決定を下した。米国の法律用語では、これを「Dismissal with prejudice」というが、刑事事件の一事不再理(訴訟法上、同一事件については再度の審理・判決を禁止するとの原則をいう)と同じレベルの判決だ。

44ページの判決文に書かれているアービング判事の最終判決文の核心を引用すると、次のようになる。

[判決文の原文]

Therefore, in view of the extensive and protracted proceedings in this case, Plaintiffs’ lack of prudential standing to advance their remaining claims on remand, and the lack of merit in Plaintiffs’ requests、 the Court will dismiss the Complaint with prejudice under Rule 12(b)(6) of the Superior Court Rules of Civil Procedure and order the case closed.

ACCORDINGLY, it is by the Court this 28th day of August 2023, hereby ORDERED that ••• the Complaint in the above-captioned matter, filed on May 11, 2011, is DISMISSED WITH PREJUDICE; and it is further ORDERED that the above-captioned matter is CLOSED.”

[日本語訳]

したがって、この事件の広範囲で長期間にわたる訴訟手続き、残っている請求を進行するための原告の適格性不足、原告の要請に対する理由(merit)不足を考慮して、裁判所は、上級裁判所民事訴訟規則12(b)(6)により訴訟を永久棄却し、事件終結を命令する。

これに伴い、本裁判所は、2023年8月28日付で(中略)2011年5月11日に提起された上記事件を永久棄却し、上記事件を終結することを命令する。

真のお父様の聖和11周年記念日を目前にして、このような強力な判決が下されたことは非常に意味があることだ。これまで家庭連合と教権指導部は、文顯進会長とUCIを相手に30回以上の民事・刑事訴訟を起こしてきた。今回の判決は、このようなすべての訴訟を完全に取り下げろという天の強力な意志であり、神様の摂理の正統性と天運が文顯進会長と共にあることを表わしていることに相違ない。

米国の裁判は三審制であるため、第一審・第二審が終わっても最高裁(第3審)への控訴の手段はまだ家庭連合に残されている。

最近韓国パイオニアカフェに上がって来た文章を引用する


統計によれば年間7千件程度が最高裁に上がってくるが、その中で採択されるのは約100~150件程度だ。上告採択率が1.5%~2%であるわけだから、通過自体が極めて難しいのである。

非常に慎重な判断だが、このケースは家庭連合が最高裁に上告したとしても採択される可能性はほとんどなさそうだ。

その理由は2022年8月26日の高等裁判所控訴審判決内容と2023年8月11日と8月28日の判決内容を調べれば十分に理解できる。

2022年の高等裁判所と2023年の1審地方裁判所の判決内容で、いずれも裁判部は家庭連合が提起した訴訟は訴訟請求名分(standing-米国法律用語)がないと明快に結論付けた。

簡単に説明すれば、誰が正しいか悪いかの問題ではなく、このような訴訟は請求しても裁判所で扱えないという意味だ。

そのため、2審高等裁判所の合議体裁判部は満場一致で1審単独判事が決定した判決を覆して、破棄差し戻し命令を下したものであり、高裁の決定によって再び再開された1審裁判部では原告側が提起した最後の訴訟ケースまで完全な棄却命令を下したのだ。

すでにほとんどの食口は、この訴訟は完全に終わったと見ている。早く分裂を終わらせ、再び一つになることを切に願って祈っている。これがまさに天の御心であり、天の願いでもある。

しかし、家庭連合指導部はこのような願いとは関係なく、自分たちの教権維持のためにこの訴訟を続けるだけだ。

世の中が変われば、彼らがどのような歴史的審判台の上に立つことになるか、彼ら自身もよく知っているからだ。

しかし、それでも摂理の大勢に逆らうことができるだろうか? もう終着駅が近づいた。訴訟の終結だけでなく、天宙史的混乱と分裂の終わりである。

その終わりに至れば、この分裂をもたらした者にとっては審判の時であるが、ほとんどの食口にとっては摂理によって呼び戻される真の解放の日となるだろう。


この訴訟を主導している鄭元周総裁秘書室長、宋龍天家庭連合世界会長、梁昌植UPF世界会長、朱東文、金起勲をはじめとする家庭連合指導部は、すべての真実と事実を韓鶴子総裁に正確に報告し、これ以上の誤判が続かないようにしなければならない。いつのまにか真実に目を覚ました世界中の多くの食口たちが、彼らの一挙手一投足を見守っている。もし彼らが引き続き韓総裁を煽って訴訟を継続し、統一家全体を神様のみ旨に敵対する道に追い込むとすれば、食口たちはじっとしていないだろうし、たとえ彼らが目を閉ざしていたとしても、天はこれを容認しないだろう。

 

カテゴリー: 真実

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