「死んでもお母様を棄てない!」と宗教的情熱を燃やす天の父母様聖会の食口たち。
ところがその話を詳しく聞くと、「ご子女様に見捨てられたお姿が気の毒だ」とか、「たとえ間違っていても親は親、見捨てることなんてできない」と、消極的な意見ばかり。
「キリスト教が2000年待ち望んだ独生女」の実体を、隠しきれない喜びで証す食口を見たことがありません。
真の家庭が修復不可能なまでに破壊されたいま、祝福家庭は何を心の支えに生きて行けば良いのでしょうか。
その嘆きは、決して失望のままでは終わらないでしょう。



ルカの福音書に、イエス様の両親が幼子イエスを律法の規定通りにエルサレムの神殿に連れて行った時、シメオンも“霊”に導かれてその神殿の境内にいたくだりの記録が残っています。

シメオンは幼子を腕に抱き、神をほめたたえて言った、 「主よ、今こそあなたは、お言葉どおりこの僕を安らかに去らせてくださいます。 わたしはこの目であなたの救いを見たからです。 これは万民のために整えてくださった救いで、異邦人を照らす啓示の光、あなたの 民イスラエルの誉れです。」(ルカ 2 章 28~32)




真の家庭が修復不可能なまでに破壊されたいま、祝福家庭は何を心の支えに生きて行けば 良いのでしょうか。
「信仰とはまだ見ぬ事柄を・・・」とやせ我慢などする必要はありません。
「真の父母」という実体理想が地上から消え去った現実を受け止めて、ひたすら天の前に嘆 いたら良いと思います。

しかし嘆きは失望のままでは終わりません。
私はシメオンと同じくこの目で、顯進様家庭に神の救いを見ました。



顯進様家庭では信元様、信重様に続き、三男の信廣様もウェストポイント士官学校に入学されたそうです。
この学校は全米から文武両道の学生が集まるのですが、入学してすぐの厳しい訓練プログラムで、相当数がドロップアウトするそうです。
その数があまりに多いので、心理学者はどのような資質をもった学生が残れるのか、研究対象にしているほどです。

ウェストポイントは卒業式のときに、成績最下位の学生をスタンディング・オベーションで祝福する伝統があります。
最下位であっても、最後までやり切っただけでも素晴らしいということなのでしょう。

信重様の卒業にあたっての、信元様のスピーチを転載します。

私たちのアイデンティティについて

私が話そうと思うのは、なぜ私が、陸軍士官学校に行く道を開拓し、なぜ私の弟がそこを卒業したのか、他の人たちもなぜそこに行ったのかということです。それは私の父がやろうとしている仕事の証なのです。
・・・
原理的なリーダーシップが何であるかというと、それは自分が喜んでやりたくないことは、メンバーにも要求してはならないということです。決して誰かに、特に自分のメンバーに、自分が進んでやりたくないことを要求してはならないのです。アメリカの軍隊がたしかに教えていることの一つが、先頭に立ってリードしなければならないということです。兵士たちには、リーダーが毎日最前線に立って リードしている姿が見えていなければならないのです。


短い話を一つしようと思います。それは2012年の9月でした。その時、私はアフガニスタンにいました。カンダハールの、ある地域でした。それはアーガンダブ川の近くの地域で、皆さんがアフガニスタンとそこでの戦争について知っていれば、そこは最も難しい戦闘のいくつかがあった場所です。アーガンダブ川は、実際にアメリカが、戦争中であった十年以上、あるいは十五年近くの間で最も犠牲を払った場所なのです。その戦争地域に入って行く時に私が一番守ろうとしていたのが、自分が誰であるかという、自分のアイデンティティーに恥じないことでした。真の家庭の一員としての 、つまり 真の家庭の代表としての、私のアイデンティティーを知って、何をするにも常に神様と摂理を最優先するということです。

まだ覚えていますが 、それは2012年の9月でした。部下の一等軍曹が私のテントに入ってきました。彼が言うには、「申し上げます。おじい様がお亡くなりになったそうです」と言うのです。

丁度その日私たちは、12キロメートルを移動して遠くの村に行き、そこの部族の長老と連絡をとる予定でした。それによってその地域で何らかの平和を確立するためでした。その当時私はすべてのパトロールを必ず自分がリードすると決めていました。それは先ほども言ったように、自分でやりたいと思わないことを 決して部下には要求しないということからです。

その日、その知らせを聞いた後、 私は腹を殴られたような感じでした。私の反応を見て彼は言いました。「少尉、ご希望でしたら、私がこのパトロールをお引き受けします。ただここで待っていてください。私がこのパトロールをやります。おくやみの時間を取ってください。」しかし、私は彼に言いました。「いや、私はこのパトロールをリードしなければならない。私がそこに行かなければならない。」

その理由は、私は最も苦しいときにはいつでも、私の祖父である真のお父様ならどうするだろうか、私の父ならどうするだろうかと考えていたからです。そして、父を知る限りは、父は、何かひどいことが起きても、決して自己憐憫に陥ってただ何もしないでいるということはありえません。それでも使命を続行するでしょう。そして前進して勝利するでしょう。私はそれを心に刻んでいたので、彼にそう答えたのです。


この経験を本当に共有することができるまでには、しばらく時間がかかりました。特に、私の良き友人の多くが殺されたり、重傷を負って歩くことができなくなったりしているからです。しかし、私はこれを今、皆さんにこうして話しています。その理由は、私がここに立ってこう話すことができている唯一の理由は、天のお父様と真のお父様が 私を安全に守ってくださったからだと感じるからです。

私の父が過去7年間にわたって築いてきた勝利的な基盤の上で、最もひどい状況の中でおさめたその勝利的基盤のために、天のお父様が私と、私の指揮下にある33人のアメリカ人を安全に守り、私たちを戦地から安全に戻って来れるようにしてくださったのです。


そして、私は兄として、弟が安全であることを願っていますが、同時に私は彼が、私が置かれたのと似たような状況に置かれる可能性も高いと理解しています。その理由は、特に彼らは国の大義のために自分を犠牲にすることを志願した若い男性と女性たちだからです。

彼らは、ハーバード、プリンストン、イェール、スタンフォードなど、アメリカのどの大学にでも行くことができますが、ウェストポイントに行くことを選んだのです。なぜなら、彼らは自分よりも大きいもの、つまりより高い召命 ―愛国者として、国のために生きる者としての召命― のために、命を懸けているからです。

その価値観の基盤の上で、今日のテロとの戦いを戦っているのが彼らなのです。私はたしかに兄として弟の安全を願いますし、安全な場所にいてほしいと思いますが、最終的には神様に委ねるべきだと知っています。


神様が弟を守り、私も学んだ教訓を彼にも教えてくださることを信じなければなりません。そして、最後に、私の本気を込めて弟に言いたいです。「信重、あなたが本当に誇らしい。あなたは私たちが皆誇りに思うような人になるだろう」有難うございました。

2017.5.28 文信元様
文信重様の米国陸軍士官学校卒業 お祝いのバンケットにて


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