郭先生が10年間の沈黙を破って語り始めたインタビュー。

第六編では、お母様や他の子女様、そして指導者たちがどうして顯進様を排斥したのか、その理由を分析し語られています。

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第六編 彼らはなぜ顯進様を排斥したのか?

インタビュアー:当時(1998年)お父様が顯進様を三代圏の代表として立てる為、環境まで予め備えられ、また非常に感激し三代圏を立てる場としてみ言も下さいました。実際にそのみ言を一緒に聞いた指導者たちの雰囲気や反応がどうだったのかお話しいただけますか。

郭会長:真に残念で不幸な事実ですが…お母様と他の子女様たちがお父様と心情一体になられて、お父様のその日(1998.7.19)の喜びと感激と、その日の根本趣旨について語られた内容をそのまま感じて従ったとすれば、真の家庭に混乱はあり得なかったと思います。

指導者たちがお父様のみ言と心情的に一体となったなら、こういう(天宙史的)混乱は起きなかったと思います。例えば顯進様の就任式に参加した指導者たちが相当数いて、また彼らの基準も多くは最高責任者であったので、お父様の摂理的な進展に関する大き001aa3な行事を正しく理解し、正しく食口たちに知らせて対処すべきだったのに、私が思うにはそうできませんでした。

最も根本的な指導者たちの誤りは、顯進様の就任式を何らかの外形的で形式的な機構や組織の何らかのポジションを任せたものと理解するに止まっていたことだと思われます。

その日のお父様のみ言葉について話す前に、一つ前提にしておきたいことは、私たちの歴史において機構や機関は、お父様が神様の摂理を進める為の踏み台や手段としての組織に過ぎないということです。

さらに神様とお父様が本当に貴重に思われ、大切にされる機構と組織は即ち真の家庭自体です。

真の家庭は第1アダムが成し遂げようとした本然のアダム家庭を代身し、イエス様が成し遂げようとした所願の根本であり、お父様が来られて神様の摂理の目的を成し遂げる、最も貴くて究極的な機構が正に真の家庭自体であられます。

指導者たちはその点を明確に知るべきであったにも関わらず、そういう点で極めて不足だったと思われます。

就任式でお父様は「アダム家庭において神様が一代ならアダムは二代で、アダムの息子は三代となりますが、この三大圏を中心として天の公的な責任を引き継ぐ、こういう日は天宙史的な異変」だと言われました。

驚くべきことに天宙歴史全体で初めての日だとお父様が語られたのですから、指導者たちはその点に焦点を合わせなければなりません。

ですから顯進様のその日の就任は、単に副会長の位置に就任されるということではなく、天の公的な責任、公的な使命の引き継ぎをお受けになるという、そのような驚くべき日なのです。

それゆえ宗教形式に浸り習慣に浸っていた指導者たちと言えどもとても驚き、「あぁ天宙史的にこのように今や真の家庭の三代として代が継がれていくのか!」ということを悟り、それに合わせて顯進様に焦点を合わせるべきであったのに、不幸にして残念なことに指導者たちはそれができませんでした。

大きな歴史的な誤りです。

なぜそうなってしまったのかという思いも出てきますが、結局基本は指導者の心情的な姿勢であり、指導者はお父様のみ言と摂理の進行について、その本質がどこにあるのか、核と中心がどこなのか、それに集中すべきなのにそうできなかったのだと思います。

家庭連合の出発自体によって既に私たち家庭連合の指導者と会員たちは、宗教の枠組みから抜け出さなければなりませんでしたが、これまで習慣的に信じてきた宗教の枠組みの中で、自分なりに私がこれまで指導者だったのにという信仰的な傲慢が先立って…。

その当時は顯進様が満30才になる前でした。それゆえ30歳にもならない真の家庭の真の子女、そのようなこれまで見てきた基準から信仰的な傲慢により、顯進様の地位を正しく見ることができなかったのです。

顯進様の性格は全て総合的には分からないとしても、表から見れば極めて直線的かつ率直で見せかけがないのです。それゆえ自分たちが信仰的な傲慢の姿勢で見るなら、寧ろ不当に見ることもでき、このような内容を前にして、不満なら不満、むしろ心配して不安になり脅威を感じるなど、そういうこともあったのではないでしょうか。

いずれにせよ最高指導者たちがその行事を見ても、それを悟れなかったために、本当に残念で呆れ果てるような結果になりました。

インタビュアー:アメリカでの就任式を見ることができなかった韓国の指導者たちや祝福家庭たちは皆知らなかったのですか。

郭会長:韓国の指導者と祝福家庭が顯進様の地位に対してあまりにもよく分からなかったとしても、顯進様に対するお父様の祝福である就任式がアメリカで行われたからというそれだけでは言い訳にならず、また協会長や参席していた指導者たちがそれを広く知らせてくれなかったからと言っても、言い訳にならないと私が見る理由は、その就任式以後引き続きお父様が顯進様を信任し、顯進様に期待される内容がどれほど大きいかを示すように、その後何年もの間続けて大きな決定を下されているからです。

特に98年の就任式以後、非常に喜んでおられたお父様は、2000年になって顯進様にWorld-CARPの世界会長を任せられ、続いてその翌年2001年にお父様は世界平和統一青年連合の世界会長を顯進様に任されました。それに留まらず続いて48歳以下の指導者たちに対する人事権を顯進様に任せると言われました。

これはどういうことでしょうか。

お父様の未来を任せると言う事ですよね。何よりもその年に韓国の清平で2000年に祝福家庭が数千名集まる中で、お父様は歴史的な「祝福権移譲宣布」をされたのです。

祝福権とは何でしょうか。それは救世主・真の父母が持つ特権中の特権が祝福権です。その祝福権をお父様が息子に委譲するという宣布を2000年にされました。

霊界ではその多くの霊人たちに対する祝福権は興進様に任せられ、その祝福の大権について、これから地上の人々に対する祝福権は顯進様に任せると宣布されました。

数千名の祝福家庭が清平に集まった時、その途方もない真の父母様の固有特権である祝福権を、霊界は興進様、地上は顯進様にお任せになったということは、そこに参加していた指導者でなくても、祝福家庭の立場から見ても、お父様の顯進様に対する信任と未来に対する期待がこれほど大きいのか感じても余りあるものだと思います。

明確ですね。

それを聞いたり見たりしていながら、顯進様の地位に対して全く尊敬せず、至誠を尽くさなかったということは、それ以上理由をつけることができないほど、言い訳の余地なく怠慢であり不信だと言えるでしょう。それでお父様のみ言と心情と一つにならず・・・。

そういう摂理的な重要な決定をされ、歴史にない出来事です。

その全てが、それを見ても顯進様の地位を正しく把握できず、顯進様に逆らい自分たちが自分勝手に教会の枠で、信仰的傲慢に陥って年齢の幼い真の子女という目で見たということは、話になりません。

さらに言えば顯進様をなぜお父様が選ばれたのでしょうか。

顯進様はお父様のみ言葉の核を正確に確認し、確信しておられるその内容もどの子女様とも比較になりません。

お父様の摂理観の根本的な摂理の骨髄、この摂理観に対する判断と理解も抜きんでておられます。

それだけではありません。

お父様は直系の子女様たちを様々な角度からテストされました。

海に行かれる時もついてこさせ船に乗らせ、大西洋で船に乗るということはとても大変なことです。なので子女様たちは少し乗るまでもなく、あれこれ言い訳をして皆去って行かれましたが、顯進様だけがその苦行に参加して、キャプテンまでされました。また山に行かれる時もそうです。

顯進様はどれほど純粋で率直ですか。私たち指導者は(顯進様が)自分たちに対して率直に咎められると知っているのに、家庭会議をするとか家族が集まると、お父様に対してもお母様に対しても、どれほど率直であられるか知れません。

「お母様、私たち真の家庭がこうであってよいのですか」

「お母様、この弟妹たちをこうしていてよいのですか」

どれほど率直であられるか知れません。見せかけがありません。飾りがないのです。

またそれのみならず顯進様が事務室に座って書類に目を通して、命令されたり報告を受けたりする姿を見たことがありますか。間違いなくお父様に似ています。

お父様はそのようにされませんでした。いつも現場を確認され現場に駆け付けられ世界を回りながら、お父様から指示を受け命令された内容を、世界を回りながら現場で成し遂げようと確認し推進され困難を貫徹していくのが顯進様の生活です。

それだけでなく今になって見ると、顯進様が摂理をそのように知り、み言をそのまま知っている顯進様ですが、そういう途方もない祝福を受けられ、途方もない地位(位相)を持たれてからの20年間にどれほど曲折が多かったことでしょうか。

指導者たちは認めず、家庭内で混乱が起こり、そのように排斥に遭い濡れ衣を着せられ、それでも20年間「私を甘く見るな」「お父様が私を立てこうして祝福したのだ」顯進様が私たちの前でそのように自慢されるのを、一度でも聞いたことがありますか。

20年を過ぎて去年初めてご自身の地位について発表されました。私の記憶ではそうです。それは誰でもできるようなことではありません。

そのようにお父様にそっくりなご子息であられます。

私の経験からそのように見ていますが、指導者はそうは見ることができませんでした。特に指導者たち全祝福家庭は言うまでもなく、指導者たちは1998年の顯進様のその歴史的な祝福を受けられた日以降は、顯進様に対する全ての生活の姿勢と態度が変わらなければならないと思います。

しかし残念なことにそれ以後、天宙史的な混乱過程を経験しながら、さらに酷く顯進様に対する指導者と祝福家庭の冷遇は、話にならないほどに大きな罪を犯し過ちを犯した、悔い改めなければならない立場に皆があると思います。

本当に残念なことに、既にその時は天宙史的な混乱が始まる初期で、あちこちに機嫌を伺う指導者が多く、日和見主義的な行動をする指導者がいたので、本当にこのような残念な状況が生じたのだと思っています。

原理と神様の摂理とお父様のみ言の真髄を知らない指導者や祝福家庭は、ややもすると特に過去の宗教圏の歴史と形式もあるので、何らかの機構に所属して付いていけばよいというように考える人も多くいますが、その機構や組織は手段であり形式の基盤に過ぎないのであり、いつでも根本は神様が立てたアダム的使命者のみ言とみ旨に順従していくという、そういう自身の基準を守らなければならないと思います。

(第七編につづく)

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