ONE TRUTH有志の会が4月1日付で送付した公開質問状に対して、教理研究院は4月6日付で回答してきました。(長い文章ですので原文をお読みになりたい方は、彼らの「真の父母様宣布文サイト」をご確認ください。)
今回の教理研究院からの回答は、彼らの立場や姿勢、答えられない質問などを明らかにしてくれたという意味で、彼らがまともな回答をしなかったことによる副産物を収穫することができたと言えるでしょう。
ONE TRUTH有志の会の公開質問状は質問毎に番号をつけて質問をしていますが、教理研究院はその番号ごとに回答をしておらず、自ら(1)~(11)の番号をつけて回答をしています。
残念なことに私たちの質問16項目に対して彼らの回答は多く見積もっても6項目しかなく、回答率は37.5%です。回答した6項目に関しても、まともに答えているとは言えません。
今回は彼らの回答文の中で、私たちの質問に対応する内容を以下に要約して記しました。
1.教理研究院はONE TRUTH有志の会が引用した法廷証言記録が、裁判所が公開しているものと相違ないことを確認したか。
回答なし。(文章の内容からすると、本物であることは認めている)
2.2019年3月25日、韓女史の法廷証言記録に基づき、お父様を再臨主と信じてきた祝福家庭であれば簡単に答えられる質問に対し、イエスかノーかでご回答いただきたい。
2-1.お父様は韓女史に会うまで、原罪がなかったと言えないのか。
「真のお母様は公式の場で、真のお父様を「原罪なく生まれた独り子」と語っておられる」また、「真のお母様も裁判の場で、自分を何とかして貶めようとするサンクチュアリ教会側の弁護士の尋問に対し、天の知恵を使って答えようとしておられるのです。」と述べている。
しかし「お父様が韓女史に会うまで原罪がなかったと言えないのか」という質問に対して、教理研究院がどう考えるかの回答はなし。
2-2.お父様は16歳の時にイエス様から使命を引き受けた時に独り子の資格を得たのか。
回答なし。
2-3.韓女史は原罪なしで生まれたから、独生女なのか。
回答なし。
2-4.お父様は聖婚式で韓女史に会うことによって独り子の位置に上がったのか。
回答なし。
2-5.真の父母に関して言えば、6000年ぶりに原罪なしで来た独生女が独り子を探し出したのか。
回答なし。
3.韓女史が法廷で「私たちは彼(お父様)が原罪が無かったとは言えない」と語られる必要性についてどのように考えるのか。
「真のお母様も裁判の場で、自分を何とかして貶めようとするサンクチュアリ教会側の弁護士の尋問に対し、天の知恵を使って答えようとしておられるのです。」と回答。
4.「お父様は原罪を持って誕生した」という考えは、正統な原理理解に反すると考えるか。それは今後、お父様に原罪があったという韓女史の決定的な発言の映像や、集会参加者による録音などが明らかになったとしても、変わることはないか。
回答なし。
5.家庭連合の教理を司る人物が公に「お父様有原罪」を語った事実についてどのように考えるのか。
5-1. 金振春博士が「お父様有原罪」を語っている事実をどう考えるのか。
所属が違うことを理由に「直接確認されたらよいでしょう」と回答。
5-2. UTSのマイケル・ミックラー教授が「お父様有原罪」を語っている事実をどう考えるのか。
所属が違うことを理由に「直接確認されたらよいでしょう」と回答。
6.2020年11月11日の全国牧会者特別集会での発言に関する質問
6-1.「み言」の一次記録を管理する組織はどこであり、責任者は誰なのか。
「真のお母様に直接侍っている「世界本部」ではないかと考えます。」と回答。
6-2.2020年11月11日の韓女史の発言について、教理研究院は一次記録である編集無しの動画記録を元々確認していたのか、それとも私たちの指摘を受けて初めて知ったのか。
回答なし。
6-3.教理研究院は、いつでも要請すれば編集無しの動画を確認できる立場にあるのか。
回答なし。
6-4.教理研究院は公式集会における韓女史の発言を「公式的なみ言」として認定しないのか。
回答なし。
7.教理研究院は一次記録の確認もせずに祝福家庭に韓鶴子女史の発言を伝える機関なのか。
回答なしだが、「真のお母様に直接侍る「世界本部」に対して、教理研究院は信頼を置くものです。」とある。つまり、一次記録の確認はできないが、世界本部が公表する内容を信じているということになる。
8.教理研究院はその主張に自信がないのか。ONE TRUTH有志の会の意見に対するリンクを貼って我々と堂々と議論を交わすと約束するか。
「リンクを貼らないからといって、正々堂々ではないと言えませんし、貼ったからといって、正々堂々というわけでもありません。重要なことは、その主張の中身であり、価値なきものに対してリンクを貼る必要はないと考えます。」と回答。
まとめ
今回の教理研究院からの回答は、彼らの立場や姿勢、答えられない質問などを明らかにしてくれたという意味で、彼らがまともな回答をしなかったことによる副産物を収穫することができたと言えるでしょう。
以上の教理研究院の回答から見えてくるものを以下にまとめてみましょう。
①教理研究院は法廷での韓鶴子女史の発言を「天の知恵」からの発言だとしていますが、原理的には誤りである発言一つ一つについての回答を避けました。
②教理研究院は韓鶴子女史が語られた一次記録(編集無しの動画や音声)を確認できる立場にはなく、世界本部が発表する韓鶴子女史のみ言葉を公式的なみ言葉として信じているということです。
③教理研究院は家庭連合内の「み言葉の権威」である人物たちが「お父様有原罪」と発言していることに関し、教理研究院がどう考えているかの回答をせず、彼ら自身に聞けと、自分たちには責任がないという態度をとりました。
④教理研究院は自らへの批判に対して、その主張に価値があると彼らが認めるものにはリンクを貼るが、認めないものには貼らないと言っています。
今後、上記の内容について考察、あるいは再質問をしていきたいと思います。
2件のコメント
yumichan · 2021年4月12日 12:34 PM
有志の会がこうしたやり取りに時間を浪費し、地上天国建設に集中していないことに疑問を感じる。地上天国建設を望んでいない、サタンに利用されていると思う。自分はアダムエバ以降、無原罪で生まれたアダムはイエス様だけ、無原罪で生まれたエバは今のお母様だけと理解している。神様の願いを受けて地上天国建設の最先端をいっている方が、お母様であり、文先生ご夫妻であり、残念ながら、御子女様ではないことは明らかである。
daichi · 2021年4月12日 3:07 PM
yumichanさん
有志の会でこうしたやりとりを担当しているのは、本当にごくわずかな有志のみです。
大部分は理想家庭を通した地上天国実現のために取り組んでおります。