教理研究院は7月5日、「ONE TRUTH有志の会による公開質問状に対する回答」を掲載した。しかし「回答」と言いつつ、質問に対する回答は何もなかったため、当会では今回の記事を通して、引き続き公開質問状の質問内容に対する回答を求めることにする。

その上で、まずは教理研究院の「回答ならぬ回答」の記載内容について応えることとする。

気が付かなかったと述べる教理研究院

教理研究院は7月4日まで当会の公開質問状に気が付かなかったと述べているが、4月19日の金振春教授の特別講義が物議を醸して以来、6月4日には会長の田中富広氏が非公開の集会にてあの特別講義は公式見解ではないと述べている。さらに公開質問状掲載から2日後の6月21日には「特別寄稿・非原理集団の人々の言説の誤り」と題して顕進様を支持するグループにも言及している。これらを見れば、彼らが金振春講義の対応と「分派」対策に神経を使っていたことが分かる。

 

また、教理研究院は総合相談室注意事項にある「個人的なやり取りの伝達(には対応しない)。例:○○さんに××と伝えてほしい、○○さんから連絡がほしいなど」という内容を持ち出して、そのため総合相談室から教理研究院には何の連絡も無かった(だから知らなかった)と述べている。しかし当会は家庭連合という団体そのものに対して、組織として公開質問状を出し、確認と対応を求めているのであり、上記注意事項には当たらない。(東森個人が、太田氏個人に伝えて欲しいなどというものではない)

 

しかし家庭連合が外部からの意見や問い合わせに対して、書面が来なければ対応しない・気が付かないというのであれば、今後は書面でも送ることとしよう。ただしこの時代、外部組織からの意見や問い合わせを受け付けるための、窓口となるメールアドレスくらいは公開することをお勧めしたい。

 

金振春講義の取りやめが「すべてを物語っている」?

 

教理研究院は当会の公開質問状の内容に対して、何ひとつ回答していないが、その代わりに以下のように述べている。

 

「東森教氏が述べている『金振春教授の発表内容』に対し、さまざまな質問を寄せていますが、教理研究院として明確に分かっていることは、本来ならば金振春苑長は『世界指導者特別教育』のあと、『天一国憲法について』の内容、および『独り娘の位相について』の内容を世界巡回しながら講義する予定でしたが、この講義のあと、取り止めになりました。それが、すべてのことを物語っていると教理研究院は考えます。」

 

これに対して何点か指摘したい。

 

1.今回も「金振春特別講義の内容が非原理的である」とは絶対に文面にしない

 

これまでの法廷記録や録音記録、教理研究院の回答などを通して、私たちは以下のようなことが起きていると容易に理解することができる。

 

教理研究院は、今回の特別講義の内容が金振春教授から出発したものではなく、韓鶴子女史から発信されているものであることを知っている。

 

金振春講義の後、家庭連合中枢では、あの講義を世界で行わないで欲しいということをお願いするなど、韓鶴子女史・金振春教授と幹部との間で綱引きが行われている。

 

何とか講義は取り止めになり胸をなでおろしたものの、韓鶴子女史と金振春教授としては、特別講義の内容が正しいと考えており、お願いして何とか妥協してもらったに過ぎない。

 

そのため、金振春講義の内容が「原理的に間違っている・非原理的である」という文言をどこかに残すことは、韓鶴子女史に対する反逆になってしまうのだ。

 

ゆえに教理研究院は前回の公開質問状でも「『お父様は原罪を持って誕生した』という考えは、正統な原理理解に反すると考えるか」という単純明快な質問に何ら回答していない。

 

ちなみにお父様には原罪があったとか、尻尾(悪い過去)があるという考えは韓鶴子女史から出ているものであることは以下の通り明らかである。

 

韓鶴子女史ご自身がお父様に原罪が無かったとは言えないと語っていることが、米国の法廷記録の中に残っている。リンク

 

今回の特別講義の中で、金振春教授は「お母様がこのように語られた・強調された」と繰り返した上でお父様の「尻尾」について語っている。リンク

 

もしも韓鶴子女史にはこのようなお考えがなく、金振春教授の独断による講義であり、韓鶴子女史もこれを咎めているのだとすれば、教理研究院はもっと公にハッキリと否定して見せればよいのである。

 

しかしそれができないため、教理研究院は「すべてを物語っている」などと中身に触れない回答をするしかないのである。

 

敢えて言おう。教理研究院は「お父様には尻尾(悪い過去)があるとか、原罪があるという考えは非原理的なものである」と、真の父母様宣布文サイトに書いてみてはどうか。

 

かつて韓国家庭連合の協会長であった柳慶錫(ユ・ギョンソク)氏は、韓鶴子女史の「お父様は原罪をもって生まれた」というクリスマス発言に対して、「お母様はそんなことはおっしゃっていません」と発表した。そしてその後、更迭されている。理由は推して知るべしである。

 

2.金振春特別講義は韓鶴子女史が発信源である

 

教理研究院は回答の中で「金振春苑長は『世界指導者特別教育』のあと、『天一国憲法について』の内容、および『独り娘の位相について』の内容を世界巡回しながら講義する予定でしたが」と明かしている。

 

そもそも金振春教授を任命したのは韓鶴子女史である。

 

そして「お母様が語られた・強調された」内容をもって作られた講義を、金振春教授は世界巡回しながら講義する予定だったのである。

 

今回の特別講義も予定されていた世界巡回講義も、韓鶴子女史が指示するものであって、金振春教授が自らやろうとしてできることではない。

 

韓鶴子女史が信じておられる内容と金振春教授の講義内容はほぼイコールであって切り離すことはできないのである。

 

では教理研究院に聞くが、取り止めになった世界巡回講義(「天一国憲法について」「独り娘の位相について」)を他の相応しい講師が相応しい内容で代わりに行うのか、それとも世界巡回講義自体が取りやめになったのか。

 

韓鶴子女史のお考えでは、今回の金振春教授の講義内容でなければ、世界巡回講義を行う意味がないであろう。

 

3.教理研究院および家庭連合指導部は、異常事態が発生していることを認識し良心宣言すべきである

 

天法院院長、天一国学術苑苑長である金振春教授がお父様には尻尾(悪い過去)があったなどと言う非原理的な講義を行った。

 

世界巡回講義が取りやめになったとは言うものの、そもそも韓鶴子女史がこのような人物を重用しておられるというのは、一体どんな事態なのか。

 

そこまで非原理的な考えの人物が、自分の考えを隠すこともなく公に語ったのは今回が初めてではないのに、それ以後今日に至るまで、これほど重用され続けているというのは、一体どんな事態なのか。

 

韓鶴子女史ご自身に、いったいどんな事態が起こっているのか。

 

韓鶴子女史がおっしゃる「私の決意は、お父様のための、私の贈り物です」とはどんな決意、どんな贈り物なのか。金振春教授を通して明らかにしたご自分の信仰を貫徹することなのか。(ご自分の信仰=「尻尾のない個性完成したお母様が尻尾のあるお父様に敬拝を捧げることは原理的でない」「お父様に原罪が無かったとは言えない」に代表される独生女信仰)

 

韓鶴子女史が「お父様に会いに行きましょう!」とおっしゃる時、それはどんなお父様を意味しているのか。尻尾(悪い過去)のあるお父様であると発表することで本当のお父様と会えるのか。金振春教授が語るように、そうすることでお父様を解放しようとでもいうのか。

 

このような異常事態を認識し、内部にいる誰かが良心宣言しなければならない時なのである。

 

4.講義が取りやめになったことが問題ではない

 

家庭連合の責任者たちは、今回の金振春教授による特別講義の内容が世界巡回講義として展開されなかったことに胸をなで下ろしている。

 

しかしそのことに安心してどうするのか。それは明らかに彼らの関心が教勢数維持にあるのであり、神の摂理成就には関心がないことを表している。

 

韓鶴子女史ご自身が金振春特別講義のような内容を信じておられるという異常事態に、どうして危機感を持つことができないのだろうか。

 

これまでに危機感を持った祝福家庭は、すでに何度も責任者に質問をし、間違っているものは間違っていると意見し、不信仰者だとか異端だとかの扱いを受け、除名処分を受けたり自主的に退会するなどしている。

 

初めてみ言葉を知った時、あらゆる困難を越えてでもこの道を行こうとした決意を今一度持たなければ、最後まで神様に従っていくことができないのである。

 

5.第四アダムについては、すでに回答しきっている

 

当会が6月19日に公開質問状を掲載した2日後の6月21日、教理研究院は真の父母様宣布文サイトに「特別寄稿・非原理集団の人々の言説の誤り」という文章を掲載し、その中で(1)文顯進氏は、第四アダムではない、(2)文顯進氏は、人類の「真の父母」でもない、と述べている。

 

第4アダムについて、教理研究院は当会が何も答えていないと言っているが、すでに以下の記事において回答しきっている。

 

リンク:第4アダムは顕進様である

 

上記の記事に、6本の記事へのリンクがあり、その中で第4アダムについては十分に論じているため、そちらを参照していただきたい。

 

それに対する教理研究院の反論もあり、上記の記事からもリンクを貼っているが、論点をズラしているだけであることは、読んでいただければ分かる。

 

リンク:教理研究院の反論①

リンク:教理研究院の反論②

 

どちらがまっとうな原理観であるかの判断は、読者に委ねることにしよう。

 

また、「真の父母」という概念には、人類始祖がなるべき最初の真の父母と、それ以降の子孫がなるべき「理想の父母としての真の父母」という概念がある。

 

教理研究院は真の父母様を神格化し、ともすれば神様と人間の間に真の父母様を置こうとしているが、本来すべての人間が完成した際に持つべき価値は神的価値・唯一無二の価値・天宙的価値であって、どんなに真の父母様が偉大であろうと、それ以上の価値を持つことはできない。

 

また、最初に真の父母様が立てられた完成の基準は、地上において実体的に引き継がれ、継続されるべきなのであって、特に真の子女様の中に誰もその基準を引き継がれる方がいらっしゃらないとすれば、真の父母様は使命に失敗されたに等しい。

 

アダムとエバが創造目的を完成した場合、その子女の基準は父母であるアダムとエバより劣るものだと、原理講論のどこに書いてあるのか。

 

我々はその基準が顕進様によって引き継がれていると信じている。

 

お父様御自身も1998年7月19日に次のように語られている。

 

「顕進はこれから、父よりも、父が果たせなかったことまで、父よりも秀でることを、どれほど秀でることを願うのかというのです。百倍ではない。千倍万倍秀でる事を願うのです」

 

そうであってこそお父様はメシヤとして来られた使命を勝利されたと言えるのであり、我々は顕進様がそのように立たれたことを信じているため、お父様も勝利された方であると信じているのである。

 

公開質問状への回答を引き続き求める

 

教理研究院は当会の公開質問状になんら回答していない。金振春教授の講義が取りやめになったことが「すべてを物語っている」と言うならば、その中身を説明していただきたい。

 

「すべてを物語っている」という抽象的な表現だけでは人によって理解が分かれるのであり、それは「教理研究院」の仕事とは言えないであろう。

 

そのようにしか答えられないことが、現在の家庭連合のすべてを物語っているのである。

 

もしも教理研究院が公開質問状の質問内容に回答できないのであれば、日本家庭連合の責任者である田中富広氏に7月20日までに回答を求める。

2022年7月8日

ONE TRUTH有志の会 東森 教


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