韓国で二世公職者として信頼が厚い林孝原(イムヒョウォン)/加藤思帆さん家庭が勇気ある声明を発表されました。(太字や文字色は有志の会が付けました)

—- 以下、韓国CARPカフェより転載 —-

愛する食口たち、そして弟(妹)たちに捧げるメッセージ
(韓国CARPカフェの記事 2018.5.31)

安山 アンサン教会で公職者として過ごした4年間の時間を振り返ってみました。「ビジョン2020」を望みながら現場において実体的希望を作らなければならないという動機で休むことなく走ってきましたが、私が天の前にお返し差し上げた今までの結果は目標としてきた実績には及びませんでした。崩れつつある祝福の伝統を何とかして守ろうとしても、せいぜいもがくことしかできない小さな存在であることを実感しながら、惜しさを越えて天の前に申し訳なさを感じます。

今から私が語ろうとすることは、過去6ヶ月の時間にわたり果てしなく苦悩し質問して得た結論であり、私の両親を含めた全ての先輩家庭、そして後輩たちと共に何日間でも討論したい内容です。どのように話を始め表現すべきか分からず、心が赴くままに率直に書いてみようと思います。どうか私の真心を込めた声を最後まで聞いて下さればと思います。

結論から申し上げると、私たち夫婦は真の家庭の長子である顯進様が歩んでこられた足跡と、これからの歩みを支持します。また、顯進様が神様と摂理の前にどういう姿勢を持って、どんなことをしようとなさるのかについて、全ての祝福家庭が明確に見て知り、共にすべきだと思います。

私が顯進様を支持する理由は、神様に対する真のお父様の伝統が顯進様にそのまま伝えられていると感じるからであり、家庭連合においては失われてしまった「神様の摂理」が真の家庭の長子である顯進様を中心に続けられていると確信するからです。

私は高校生時代にJr.STFをはじめとして、大学生STF、iSTF指導教師など、顯進様が立てて下さった教育課程を通じて神様の心情と真の父母、真の家庭の価値を理解しました。その基盤の上で祝福を準備し、神様に侍る家庭を成すことができました。顯進様から学んだ多くの事柄の核心は、「神様と真の父母様が成したい夢を子女として実体的に成してさし上げよう!」ということでした。それで過去に顯進様がいわゆる分派として烙印を押される時、その当時教会で言いふらされた「お父様に対立しようとする、権力を貪る」などの顯進様に関する噂は真実ではなく、何かが間違っていることを強く感じました。ところが私は顯進様が家庭連合と歩みを異にする時、訴訟によって困難に遭われる時に軽い気持ちで受け止め、その事情がどうなのか調べようともしませんでした。

私の弁明は「真の父母様」でした。明確な原理的理解が足りず、ただ漠然と「真の父母様がおられる所に摂理がある」と思いました。それ以上は知ろうとも考えようともしませんでした。そして家族の犠牲を甘受する勇気がなかったことも大きく作用しました。両親は公職者で、教会でいわゆる分派と規定した所について子女が見知ろうとする動きを取った時に私の両親に具体的被害が及びかねないと思いました。30年以上み旨の道に従ってきた両親の名誉を人々が自分たちの思うままに勝手気ままに汚さないか心配になり、もしや私の行動によって両親が公職を剥奪されたりしたら現実的に経験させられる経済的な困難も恐怖でした。

しかし今ではそういう理由が天の前にどんなに申し訳なく、責任感のない言い訳だったのかを切に感じています。切迫した摂理の困難さに背を向けて、まともに調べようともせずに固執ばかりしてきた盲目的な信仰と、良心を隠してまで守ってきた人生の基盤が、つい最近生まれた3世の子供の前に親としてあまりにも恥ずかしくなりました。結果的に、私を含めた全員の傍観によって招来した現在の教会の諸問題は、今まで真のお父様が命をかけて守ってこられた神様の摂理の方向性とは明らかに「違う」という結論を下すようになりました。

何が違うのでしょうか。「家庭連合が初期の摂理的役割を果たしていない」という結論を導出する過程において様々な原理的苦悩があり、その中で私たちの家庭の決心を固めさせた最大の「二つの理由」について話してみようと思います。

まず第一に、真のお母様の「本然の役割」に対する質問です。敢えて真のお母様に対してあれこれ言い立てるのかと言われるかも知れませんが、真のお母様の為にも本当に重要な質問です。皆さんは「独生女論」について聞いたことがありますか。お母様が直接主導する独生女論の核心は「真のお父様は有原罪、真のお母様は無原罪で生まれた」、「キリスト教の2000年歴史は真のお父様ではなく真のお母様の為の歴史だ」、「真のお母様によって真のお父様の原罪が消された」といった信じられない内容です。何という話にもならないことを言うのかと思われるかも知れませんが、これは事実です。皆さんも直接調べて確認してみるべきです。

真のお母様の神格化も問題として感じます。聞いたところによれば、真のお父様はかつて「神格化されたイエス様」を哀れに思われたそうです。イエス様は人々に父母であられる神様を知らせてあげようとしたけれども、信徒たちがイエス様を「神」として奉じ、むしろ実存される神様を眺めなくなったからです。真のお母様が神様と真のお父様と完全に一つになった、私たちとは違う超越的存在だと語り、独生女論のようなお母様の誤った主張までも私たちの共同体において神様のみ旨であり真のお父様の意志だと判断してしまうなら、キリスト教が人間であるイエス様を神格化して神様を失っていった過程のように、私たちも神様から遠ざかりつつあるのではないでしょうか。

最大の問題は真の家庭の三大王権の崩壊です。ずいぶん前から私自ら理解しようと努力し、弟(妹)たちに正しく知らせてあげる為に全力を尽くして苦悩してきた内容です。家庭盟誓にも明示されているように、祝福家庭も神様を中心に過去を代表する祖父母、現在を代表する父母、未来を代表する子女、即ち三大王権を完成することを誓っています。しかし人類と祝福家庭の前にモデルの基準を見せてあげるべき真の家庭に、客観的に三大王権の理想が立てられたとするのは難しそうに見えます。真の家庭を非難しようとして言及している内容ではありません。私は三大王権の理想が立てられた真の家庭の基盤から始まる具体的な神様の摂理について心配しているのです。

多くの方々が「子女様たちが真のお母様を中心に戻って来れば良いのに…」と言います。しかし真のお母様を中心とするということが正しいのでしょうか。私が学んだ原理では、いつも中心は神様です。ですから真のお母様も神様が立てられた原理とみ旨を脱してはならないと思います。 また真の家庭にも未来がある為に三大王権が立てられなければならないはずです。そうする為には長子家庭が立てられることが神様の立場において切実だ思います。お母様が頭を下げて子女に屈服しなければならないという反人倫的な内容を言っているのではありません。原理的に考えると、真のお母様が神格化された中心者になるのではなく、真の家庭の三大王権完成を成すにおいて重要な立場である長子家庭を協助することがお母様の「本然の役割」だと理解することができます。

第二の理由は、現家庭連合の教権濫用と非原理的歩みの故です。摂理的に、原理的に、良心的に納得できない幾多の問題について、絶対服従という誤った理解から「真の父母」という名前が使用されています。「真の父母がすることなので意味があるだろう」「真の父母がすることを人間的に理解しようとしてはならない。危ない考えだ!」「神様とお父様とお母様は一つになられたから…」このような理解は神格化のもう一つの病弊です。

私たちの家庭が本格的に摂理に対し苦悩し、深刻に精誠を始めるようになった契機は、去る4月に清平で進められた 「地区連合礼拝」への参加です。連合礼拝の核心は「献金を沢山してこそ実体の天一国が成され、真のお母様が率いる摂理が進められ得る」と理解されました。話にもならない献金誘導方法とその説明、そのように集められた献金の使用名目が全く神様の摂理と関係があるのか疑問でした。集められた献金をもってお母様の愛で人類を抱く為に苦悩するよりは、完成されたHJ天苑団地の威容を通じて世の中の前に独生女の地位を見せてやろうというのが目的のようです。私の良心は、この全てが根本的に間違っていると感じます。

事実、献金をもって私たちがすべきことは、人類の為の祝福運動のようなことではありませんか。しかし祝福は初期の目的を失いつつあり商業化されつつあるように見えます。皆に分けてあげるべき祝福はいつのまにか真の父母に従う少数者の「特権」になっています。教権の不当さを指摘する食口たちはもはや祝福家庭ではなく、その子女たちも祝福を受けることができないという現家庭連合の横暴は、全人類の復帰を願われる神様の心情とみ旨に反するものであるのみならず、現状況の矛盾をそのまま示す代表的事例です。原理を知らない無知が招いた結果です。祝福の価値は誰かが気ままに奪うことができるものではないのみならず、神様を中心として人類全体が実感し完遂すべき普遍的価値であると私は思っていますが、私が誤解しているのでしょうか。

現場で食口たちが実感される幾多の問題点の原因は何ですか。家庭内の信仰的葛藤、子女の信仰問題、祝福問題など、全ての問題の原因は教育がまともに成されずにいるからです。世の中の前に祝福家庭がモデル的代案となり、神様を中心とした国家復帰の摂理的課業を成す為には、全ての祝福家庭構成員たちの為の教育に絶えず投資し、1年365日休みなく、食口たちの生活内の成長に力を尽くすべきでしょう。しかし現家庭連合が考える教育とは、ただ「献金してこそ福を受ける」「アベルの前に絶対服従すると天国に行く」「独生女である真のお母様が全てして下さるので信ぜよ」といった内容だけのようです。こういう式の流れがずっと続けられるなら、二世圏の定着が難しくなることは勿論のこと、次の世代には如何なる希望も残り得ないでしょう。

今教会で言う摂理とは、独生女論を中心とした少数の権力者たちが、原則もなしに勝手気ままにすることになってしまいました。教会において食口たちとは献金する存在であるのみ、共に神様の夢を成し遂げる「主人」として、「同志」としては考えないことは明白です。

長い話を整理するなら、現家庭連合は教勢誇示を通じた独生女の地位定立の方向性を取っており、神様の理想国家を立てようとする目標は忘れてしまったようです。教会の暗黙的な目標は、神格化された独生女の絶対権力による 「統一教という一つの宗教団体の定着」に焦点が合わせられているようです。そして、いつかその絶対化された権力はお母様以後の他の教権者たちに伝達する宗教歴史の病弊を踏襲すると思います。

上で羅列したこのような方向性が、真のお父様が神様の夢を成し遂げる為に投入された文化や摂理的内容とは明白に「異なる」ということを感じ、その結論が私たち夫婦の決心を固めさせました。

皆さんもご存知でしょうが、顯進様に対し支持することは現教権に対する挑戦として受け取られタブー視されてきた行為です。愛する食口たちと弟(妹)たちの前に私は適当な覚悟を持って決心を表明するのではありません。摂理歴史を率いてこられた神様と、絶対的孝の姿を自ら見せて下さった真のお父様、誤解と逼迫を冒してでも天を慰め真の家庭を守り真のお父様の遺業を実体的に成していく為に歩んでこられた顯進様の事情をちゃんと知るようになった時、私の良心の声を正しく聞くことができました。そして、専ら顯進様だけが真のお母様を本然の位置に再び連れてくることができ、歪んでいきつつある教会を正すことができるとも確信します。

過去1ヶ月間、公職者の立場で私が夜昼なしに祈祷してきた内容は「食口たちと弟(妹)たちの前に如何なる行動が責任感ある姿か」という苦悩です。現二世公職者家庭が教会を批判し顯進様を支持した時、食口たちが感じる混乱を考え、静かに公職の座を下りるべきかとも思いました。しかし反対にそれこそ責任感のない行動だという結論を下しました。

慎重に言及しますが、ここ安山(アンサン)はセウォル号に対する痛みがある所です。教会で展開される幾多の問題を座視し、弟(妹)たちを捨ておいて一人で静かに去ることは、セウォル号が海に沈む時に「心配せずに現在の位置を守れ」と言った案内放送や、乗客たちの脱出に力を尽くさず自分たちだけ降りてしまった船長と船員たちの立場と似ているかも知れないと思いました。訳が分からずに座っている乗客たちを頭ごなしに押さえつけ胸ぐらを掴んででも現在直面した困難を切り抜けていこうとする切実な意思を実感します。

私は公職者として私の良心をかけて私たち共同体が誤った方向に流れていくことを正す為の努力をする所存であり、顯進様が追い求められる方向を支持し、多くの食口たちに知らせる為に最善を尽くそうと思います。

この声明発表以後、自分の切実な希望とは異なり、もはや教会の全ての食口たちが私を歓迎せず、話を聞こうとしないかも知れません。しかし私たちの家庭のこの小さな叫びによって、神様を中心として「食口」という名前で括られたこの共同体がどうか少しでもより真剣に悩み求めるようになることを願います。食口の皆さん、本当にこのままで良いのですか。共に全てを正しく立てる為に、この時代の祝福家庭として摂理の主人になって努力して下さることを強く要請致します。

今のこの短いメッセージによって「真実」という内容に至ることは難しいと思います。これからがスタートです。全ての食口たちが現在の状況を実感することができるように私どもの家庭が先頭立ち、共に真実を追い求めるように全力投球する所存です。格式張らない後輩家庭として、兄として、今まで共にしてきた姿そのままでアプローチします。どうか偏見なしに眺めて下さり、真心を理解して下さるようお願い致します。

家庭連合と祝福家庭が直面した困難を克服し、神様と摂理の前に正午定着の立場になることを「食口の構成員」として懇切に望み祈りながら、

2018年5月31日 林孝原 イムヒョウォン/加藤思帆家庭 拝

カテゴリー: 祝福家庭の声

2件のコメント

松本 孝二 · 2018年6月11日 8:56 PM

真剣なメッセージに感動しました。韓国二世の良心を顕わすもので、強烈な希望を感じることが出来ました。

kikuchi · 2018年7月26日 1:46 AM

ここまでいくなら信仰者やめて一般人になりたいと思いました。

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