お父様の聖和から8年が過ぎました。
キリスト教が生前のイエス様の姿を次第に忘れていったように、天の父母様聖会からはお父様の在りし日の面影が忘れ去られようとしています。
写真や映像で語り継ぎ、記憶の中でどんなに美化したところで、真の血統や伝統を放棄しては何の価値もありません。
御聖誕100周年記念行事で、顯進様はアボジの栄光の生涯を讃えられました。
そこで語られた印象的な言葉が、「お父様のことを忘れないでください」です。
ご自身を第4次アダムと宣言された顯進様は、ともすれば真の父母に取って代わろうとしていると誤解されがちです。
顯進様が否定しているのは真の父母そのものではなく、近年オモニが抱くようになった「独生女思想=間違った考え」です。
その間違った考えを悔い改めて、かつての麗しいオモニの姿に戻って頂くことを、いまも諦めておられません。
御聖誕100周年の行事は家庭連合でも祝賀され、一連のイベントをもって「ビジョン2020勝利」が宣布されました。
華々しい大会の高揚感に包まれた参加者は、気付かなかったかもしれません。
それらをご覧になるアボジは、本当に喜ばれたのでしょうか?
分派と呼ばれる兄弟姉妹、疑問を感じつつ家庭連合に残る兄弟姉妹が、共通して抱く印象があります。
「教会からお父様の香りがどんどん消えて、お父様が忘れ去られて行く」と。
その不安を打ち消すために、独生女神学を必死で学び、「必要な変化」だと思い込もうとしています。
霊能者不在の先祖解怨に実感が伴わなくとも、「お母様を支える精誠だから」と無理やり自分を納得させています。
家庭連合よりもずっと小規模ではありますが、FPAでも信夏様の祝福行事、真の神の日以降の一連の行事が厳かに挙行されました。
参加者が口々に証するのは、天の前に捧げる顯進様の精誠を目の当たりにして、表現できない感動を覚えたということです。
それはおそらく、神の前に謙虚に侍られたかつてのアボジが、その場に蘇ったかのように錯覚するからなのでしょう。
アボジの栄光の生涯を称え、南北統一を継承する顯進様に、アボジの姿をいまも見ることができます。
「お父様を忘れない」とは、写真や映像で語り継ぎ、記憶の中で美化することではありません。
真の血統として永遠に、伝統を継承して行くことに他ならないのです。
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