お父様が最後の延長路程として宣言された基元節まで3年を切ったこの日、15日の韓国、30、31日に米国で3度にわたっての、『万王の王神様解放圏戴冠式』が挙行されました。
この内容は多くの食口に記憶されていると思います。3男の顯進様から、7男の文亨進氏に後継者が変更になったと大々的に宣伝された式典になったからです。当時の強権勢力の宣伝がそのようなものでした。
なぜ彼ら(顯進様)はそのように(教会とは別の道を)開始したのか。亨進様の 王冠式から問題が始まった。後継者に対する式 から...顯進様は真の父母様の真の相続者となる べき人であると完全に信じていた...。ところが、実際には王冠は亨進様の頭に載った。
※「今や正統な後継者は7男の亨進様であることは明確になったが、これによって顯進様が愛の減少感を覚え、サタンが入って堕落してしまった」という嘘のナレーションを作成し、これを全世界で展開した。
しかし、この式典でのお父様のみ言には、一言も後継者という言葉はおろか、亨進様に対する言及もありませんでした。あくまでも天の神様と、地上の真の父母、真の家庭の三大王権で共に式典を行うため、神様に王冠を捧げ、真の御父母様が王冠をかぶり、式典に参加されていた子女様を代表されて7男の亨進様が王冠をかぶられただけです。事実、真のお父様はこの式典にそのような意図がないことを語られています。
神様だけが解放戴冠式であって他の人ではありません。先生が中心ではないのです(マルスム選集607巻-17P 2009.1.24)
しかしこれらの事をすべて伏せ、王冠が亨進様に渡ったのだから、顯進様は米国家庭連合総会長の位置につく資格がないのだと、顯進様批判集会を各地で行います。
※当時米国では、お父様の指示で顯進様が米国の総責任者として、家庭連合、キリスト教の基盤、米国の平和大使、経済基盤、UPFと世界摂理のすべての責任を持つようにと言われており、米国食口もそのように認識をしていました。しかし7男の亨進氏の人事で、仁進様が米国家庭連合の責任者に任命され、食口はどちらの指示が正しいのか判断できず、組織の指示系統が分裂している時期でした。そのタイミングで顯進様の批判集会を開くことで、お父様の指示を有耶無耶にして、なし崩し的に仁進様の基盤が固まってゆきます。
しかし後日、顯進様の追放に成功した後、強権勢力は亨進氏に対しても、あの式典にそのような意味はなかったと切り捨てにかかります。
この式典はその名称が示すとおり 神様と真の父母様が一心、一体、一念、一核となって「万王の王」として戴冠された式典だったのであって、亨進様が「王権」を継承した式典ではありませんでした。亨進様が真の父母様から「王権」を継承して「王様」になったという話は、今までに聞いたことがありませんし、その事実もありません。
。。。その主役は神様と真の父母様です。決して「王様」の立場が、子女様の代に委譲、継承されたということではありません。(真の父母様宣布文実行委員会 2016.2.9)
一連の流れを知らない場合、どこまでが正しく、どこから道を間違ったのかを知る事が非常に難しいと思いますが、背景でこのような闘争と葛藤が繰り広げられていました。
下記に当日の式典での真のお父様のスピーチ全文を掲載します。
「万王の王神様解放圏戴冠式」2009 年1 月15 日 天正宮博物館
愛する天一国市民の皆様!
きょうは真に貴く喜ばしい日です!
私たちは、共に歴史的で摂理的なこの日をこころゆくまで慶祝し、私たちの永遠の真の父母であられる神様に、尊貴と栄光、そして限りない賛美をお捧げしましょう。霊界の数千億の人類も、この祝福の一日を祝賀するためにこの場に共にいる厳粛な瞬間です。
神様は、万宇宙を創造されたのち、この上なく待ち焦がれ、願ってこられた日が、まさにこの日です。ご自身の子女として創造したアダムとエバが、天の血統を汚し、暗闇の中に隠れてしまったその日以降、神様は、言い表すことのできない苦痛と悲哀の中で数千年を耐え、待ち続けてこられました。ご自身が万王の王として登極し、失ってしまった子女たちと万物を再び抱き、千年万年、太平聖代の平和王国を享受して暮らすことのできるその日を、首を長くして待ちわびてこられたのです。
皆様、神様は、創造摂理以前から万王の王であられました。しかし、被造万物を創造された以降には、実体をまとわれ、愛の対象圏であるこの現象世界を治める実体万王の王として顕現されなければならない天道があったのです。それで、真の愛を中心として、ご自身の代身者であり相続者である現象世界の真の父母を求めてこられました。
今日、私たち夫婦が、恐れ多くも天から印を受け、神様の実体として立ち、万王の王戴冠式を執り行うこととなり、真に喜ばしく思いながらも、天の前には申し訳ない心を禁じ得ません。いまだに六十五億の人類を完全に天の前に復帰してお捧げできないまま、私の年がすでに九十に至りました。
天を愛する天一国市民の皆様!
天はもうこれ以上、お待ちになりません。ご自身の実体として役事する地上の真の父母を通して天法を立て、万王の王の権限をもって、この地球星を復帰する真の愛の革命を促進化するのです。したがって、人類と万物、万象を探したて、治める天法の概要を、きょうこの厳粛な場を通して万天下に宣布する次第です。
第一に、三〇〇〇年に向かって歩んでいるこの時代は、後天開闢の時代です。後天開闢の時代は、これ以上、蕩減復帰原理に束縛されず、万王の王の職権によって霊界と肉界を治める時代です。環太平洋圏が中心軸となり、この地球星を再び原状に戻す摂理の時代です。全人類は、これから天道と天法の枠を抜け出すことができなくなるのです。したがって、皆様の一挙手一投足は、水晶のように澄んだ人生にならなければなりません。
第二に、神様を縦的な絶対軸として、絶対“性”の価値を全人類に教育させる教育革命を完遂しなければなりません。この道だけが人類に善の血統を伝授してあげることができるからです。これが神様の真の家庭理想完成を成す道だからです。純潔、純血、純愛が今後人類の教育理念となるのです。
第三に、地球星を幾重にも取り巻いているあらゆる垣根と囲いをきれいに燃やしてしまい、政党、宗教、人種、文化、そして国家間の和合と平和を探したてるにおいて、分捧王と父母UN を先頭に立てるのです。カイン格のUN の位置にいる既存のUN とアベルUN が一つになり、新しい次元の父母UN、すなわち平和UNを中心として、戦争、疾病、飢餓など、世界のすべての問題を解決していくのです。天が共にあり、真の父母が共にあるので、人類は選択の余地なく必ずこの道に行くようになります。個人の利己主義はもちろん、集団の利己主義までもきれいに洗い清め、これ以上選挙が必要のない良心と道理に従う世界を創建していくのです。
第四に、堕落人間の血統を清めてあげ、真の家庭を立て、平和王国を実現する最高最善の方法は、交叉交体祝福結婚しかありません。和解と平和も、気づいてみれば、血筋を通して訪ねてきます。黒人と白人、東洋と西洋、仏教とキリスト教、ユダヤ教とイスラームが、お互いに交叉し、交体しながら、真の父母様が立てた祝福結婚の伝統を受け継いでいけば、この世界は自動的に一つの家族になるのです。「One Family Under God」の理想天国が実現されるのです。銃と大砲を溶かしてすきをつくり、くわをつくる平和の世の中が開かれるのです。
第五に、神様は、人間をご自身の愛の対象として創造されました。同様に、ご自身の子女である人間のためには、その相対格として自然環境を準備してくださいました。山川草木が欠如した空虚な砂漠に、ご自身の子女たちを捨てておく神様ではないのです。したがって、人類は、自然を保護し、愛してあげるべき義務があります。一輪の野生の花に出会っても、深い心情の対話を交わし、共鳴圏を形成する人性を開発して暮らしなさいというのです。この道が人間回復の近道になります。
貴賓の皆様!
きょう、皆様は、真に貴い天福を受けられました。万王の王が経綸する摂理的歴史の出征式に参加していらっしゃいます。歴史的な大転換期の渦を直接目撃していらっしゃいます。縦的万王の王であられる神様の実体として万有を統治する横的万王の王真の父母様の戴冠式に招待されました。これ以上に貴く、歴史的な瞬間が、またいつ訪れるでしょうか。数千億の皆様の先祖たちは、この時間、喜びと歓喜に満ち溢れ、地軸が揺さぶられるほど歓呼の声をあげ、踊りを踊っています。どうか心の目を開け、この奇跡のような歴史的な瞬間を皆様の霊魂に刻印してください。皆様の生涯にいつまたきょうのような祝福と栄光の日を見ることができるでしょうか。きょう私がお伝えするこの天のみ言を、今後皆様の人生の指針としてくださることを願います。
万王の王神様の大いなる祝福が皆様の家庭と国、そして全天宙の上に満ち溢れることを祈ります。
ありがとうございました。