前々回記事「この目で神の救いを見た」に反応をくださったAさん。前回はその3つの主張の1つ目に答えました。(「空前絶後の真の父母だけが真の父母なのか?」)今回は2つ目、3つ目の主張に対して答える記事を書きたいと思います。

 


Aさんの2つ目、3つ目の主張内容を以下に要約してみます。

①お父様が残された使命は、当然、お母様が担っていくべきである。

エバの立場を蕩減復帰すべきお母様が摂理の中心人物として歩んでいくことは、原理的に正しい。なぜなら堕落において、エバがルーシェルの誘惑に負けることで全てが奪われてしまったのだから、それを取り戻す責任もエバにある。また、エバはアダムの助け手であるので、お父様が残された蕩減復帰歴史を完成に導く使命は、お母様にある。

②メシヤの使命は全人類を神の血統に換える祝福結婚に導くことである。

③真の父母と真の子女では、当然、真の父母が大切である。

1992年8月24日の第一回世界文化体育大典でお父様は「私と私の妻韓鶴子は、真の父母であり、メシヤであり、救世主である」とメシヤ宣言をされた。真の父母は唯一・絶対・不変・永遠だからこそ尊い。

 

いかがでしょうか?天の父母様聖会では、漠然とこのような認識を持っているかも知れません。読者の皆さんはこのような原理観と摂理観に同意されますか?

 

初めに創造原理を考える(復帰原理は再創造原理)

原理講論の緒論に何気なく書いてある言葉があります。

「このように復帰原理は、創造目的を再び成就するための再創造の摂理であるから、どこまでも原理によって摂理されなければならない。それゆえに、これを復帰原理というのである」(原理講論271ページ)

つまり「復帰原理は再創造原理である」ということになります。

ですから真の父母の使命を考える際には、まずもってアダムとエバの創造本然の使命がどこにあったのかを考えなければなりません。

 

アダムとエバの使命は真の家庭を完成させること

「神様が人間を創造した究極的な目的はどこにあると思われますか。それは真の愛を中心とした理想家庭の完成を通して喜びを感じることでした。では、理想家庭とはどのような姿でしょうか。神様が創造された最初の人間は、男性格を代表したモデルとしてのアダムと女性格を代表したモデルとしてのエバでした。彼らが真の愛の見本となる人格者、主人になる道とはどのような道だったのでしょうか。一言で言えば、神様を父として侍って生きていける、父母と子女の関係を確保するモデル平和理想家庭でした。」(平和メッセージ1、神様の理想家庭)

以上のみ言葉から分かる通り、アダムとエバが必ず成さなければならなかったのは、三大祝福の中でも最も中心的な祝福である、理想家庭の完成でした。

その最初の理想家庭を、お父様は「モデル平和理想家庭」と表現されています。

アダムとエバは、「この家庭を繁殖・拡大していくことで、必ず平和な地上天国が実現される」という、最初の細胞のような、核のような理想家庭を作らなければなりませんでした。その上で全人類がそこから繁殖し、善の国家と世界を築くはずだったのです。

ですからアダムとエバの使命を蕩減復帰すべき真の父母様は、まず何よりも真の家庭を、「モデル平和理想家庭」として完成させなければなりません。その家庭の中に、天国を築くための全てが入っているからです。それを根本として全人類の祝福があります。

たとえ真の家庭の形成と人類の祝福を同時進行で進めてこられたとしても、重要度においては、真の家庭の実現が根本にあり、その上で全人類の祝福という優先順位があるのです。

ですから、真の父母の使命は全人類を祝福することのみだと考えるのは、創造原理から見れば不十分だと言えるでしょう。

 

父母と子女はどちらが重要か?

では次に、真の家庭において父母だけが重要でしょうか?

父母と子女が両方いて家庭を成してこそ、そこに四大心情圏が現れることができ、全人類のモデルとなり得ます。

またその父母が、父母自身よりも立派な子女を育てることができたとしたら、その父母はどれほど立派な父母と呼ばれるでしょうか?

「生命より貴く、愛よりも重要なものが血統です。生命と愛が合わさって創造されるものが血統です。これらのうち、生命がなくても、愛がなくても血統は創造されません。愛、生命、血統のうち、その実りが血統なのです。・・・血統がなければ、生命はもちろん、愛も離れてしまいます。血統が残ってこそ、愛した自分の伝統が残され、血統が存続してこそ、父母の息遣いが継続していくのです。(平和メッセージ1、血統の重要性)

愛・生命と血統は、家庭における父母と子女の関係に見ることができます。

父母の実りが子女です。子女がいなければ、父母の愛した伝統はなくなってしまいます。子女、孫へと続いてこそ、父母の息遣いが継続していくのです。

人類の真の父母が来られたことは偉大な福音なのですが、それよりももっと大きな福音があるのです。それは真の家庭が立つことで、それをモデルとして全ての人が理想家庭をなし、地上天国を実現していく道が開かれるということです。

メシヤ一人では意味がありません。メシヤの目的は真の父母になることだからです。しかし真の父母だけでは意味がありません。真の父母の目的は真の家庭の実現にあるからであり、ここまでいってこそ初めて定着があり得るからです。

このように考えた時、真の父母様と同様に真の子女様が重要であり、特に未来に関して言えば当然、真の子女様が責任を持っていかれるのです。

では以上をもとに、お母様が果たされるべき真の母の使命についてまとめてみます。

 

真の母の使命とお母様

お母様の使命は何よりも、真の家庭を完成させる上で、お父様の善き助け手となることです。

①お母様は女性としてのモデル(先例)を立てなければならない

家庭を成す上で、男性と女性は役割が異なります。同様に摂理を担うにおいても、男性と女性では役割が異なります。

かつてお母様は、良妻賢母の模範のような方でした。口を開けばお父様のことを証され、子女様にはお父様をしっかり支えるよう教育され、主の路程を証されるときは感極まって涙を流されたのです。

祝福家庭の全ての女性が、自然とそうなりたいと憧れたことを覚えておられますか?

男性と相互補完的な関係を成すために、神様が女性に与えられた対象的性稟は、「無条件の愛、保護、美」などであり、真の母となる女性は、人類の前にそのような先例を立てなければならないのです。

②お母様はご自分ではなく、お父様を証しすることで、全人類の生みかえることができる

原理講論の重生論から、聖霊の役割について抜粋してみます。

聖霊の感動によって、イエスを救い主として信じるようになれば、霊的な真の父であるイエスと、霊的な真の母である聖霊との授受作用によって生ずる霊的な真の父母の愛を受けるようになる。そうすればここで、彼を信じる信徒たちは、その愛によって新たな命が注入され、新しい霊的自我に重生されるのである。これを霊的重生という。」

ですから実体聖霊の使命を持っておられるお母様の第一の使命は、お父様を証しすることです。「独生女」などという名前がなくても、お父様の素晴らしさを証し続ける聖霊としての役割を果たすことで、お母様ご自身も尊敬を受け、全人類を重生することができるのです。

「いいや、お母様はお父様を証しておられる」という声が聞こえてきそうですが、それは残念ながら「こうであってほしい」という願望でしかありません。前述したように、かつてお父様を無条件で証されたお母様の姿は、誰が見ても自然と頭を下げるものでした。今のように、「真の父母は一体でなければならない」と信仰で思い込む必要はなかったのです。

③お母様は長子を自分よりも立派に立てることで摂理を勝利に導くことができる

そしてお母様は母として、真の子女様、特に長子にお父様の使命を相続させ、先頭に立たせることです。

アブラハムの使命はサラではなくイサクが継ぎ、イサクの使命はリベカではなくヤコブが継ぎます。男性の使命と女性の使命は異なるためです。

想像してみてください。もしも本来予定された摂理の通りに第一のお母様が勝利されていたら、93歳でお父様が聖和された後、90歳前後のお母様が使命を継ぎますか?そういう原理はありません。父と母が共同で果たしてきた使命は、息子へとただちに引き継がれるのです。

父子協助時代に関するみ言葉を見てみましょう。

「郭錠煥!(はい) なぜ母子協助時代から父子協助時代となるのか?話してみなさい。<中略> 国家時代を超えて、アボジを中心に連結された時、オモニではありません。これで一つになると、オモニは長子に任せるので父子協助時代に移るのです。父子協助時代になると、ここで全て終わるのです。分かるでしょう?(はい)」(新千年天国完成は祖国光復から 2000.1.5)

お母様がご自分を「独生女」として強調せずとも、長子が立ったのを見て、全ての人がお母様が立てられた真の女性としての先例を見倣うようになるのです。

まとめ

最初のAさんの主張に戻り、シンプルに回答します。

①お父様が残された使命は、当然、お母様が担っていくべきである。

いいえ、お父様が残された使命は、男性である長子が中心に立って担っていくべきものであり、そのことは父子協助時代のみ言葉で明確に示されています。

②メシヤの使命は全人類を神の血統に換える祝福結婚に導くことである。

祝福結婚よりも前に、真の家庭を完成させなければなりません。そうしなければ祝福家庭が見倣うべきモデルがありません。

③真の父母と真の子女では、当然、真の父母が大切である。

いいえ、父母と子女はどちらも同様に重要です。子女が立たなければ、父母は実りを結べなかったということになります。そして未来に関して言えば、長子が中心になり責任を持っていくのです。

 


ONE TRUTH有志の会ブログの記事にコメントを寄せてくださったAさん、ありがとうございました。

全ての祝福家庭の共通した願いは、神様の夢の実現です。そのためには原理と摂理に対する正しい理解が必要です。

これからも読者の皆様の疑問・質問・ご指摘には出来る限り誠実に対応していきたいと思います。

今後ともよろしくお願いします。

カテゴリー: 原理的観点

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