祝福家庭の声明文

共に歩むCARPリーダーの皆さんへの手紙

元CARP北日本ブロック長 Yoshioka Shunsuke

愛し尊敬するCARPリーダーの皆さん、私は今回、2017年2月28日から3月3日まで、顯進様のNGOが主催するGlobal Peace Convention 2017に参加して来ました。そして9年ぶりに顯進様に懐かしくお会いしました。今、私は帰りのマニラ空港から、皆さんにこの手紙を送りたいと思います。

1998年にCARPに入教し、2002年に献身した私の信仰は、正に顯進様によって真の父母様に繋がれ、神様に繋がれました。ですから私は、鮭が生まれた川が恋しくてそこへ戻っていくように、混乱から8年、こうして遅ればせながら、顯進様が待っていてくださったフィリピンのマニラに来ることができました。

皆さん、私たちが心から尊敬した顯進様は、何も変わっておられませんでした。この8年間、「郭グループ」と呼ばれ「分派」としての扱いを受けてこられたにも関わらず、何の弁明もされずに神様の摂理に責任を持たれ、神様と真の父母様に捧げることのできる実績を立てようと歩んでおられたのです。顯進様が「親不孝者」であるとか、「自己否定できなかった」などという話は、私は一度も信じたことはありませんが、今回、実際にお会いすることを通して、顯進様は誰よりも親孝行であり、真のお父様の偉業を引き継ぐ摂理的長子でいらっしゃるということを、さらに確信しました。

顯進様は、お母様の「独生女」発言をとても心配されていますし、亨進様がお母様を公開的に激しく批判されることに深く心を痛めておられますが、それでも決して、お母様や他の子女様たちを裁かないで欲しいと、私達にお願いをされました。そして裁くのではなく、自分自身が悔い改めるのだと教えてくださいました。実際、この8年間、顯進様ご自身が誰も裁かず、迫害されてもむしろ責任を感じ、悔い改めてこられたのです。

私がこうしてフィリピンに渡った行動は、現在のCARPや家庭連合では決して許されないものであると、皆さんはご存じだと思います。しかし私にとって組織の方針以上に、カインの子女として真の家庭の一体化を願い、アベルの子女であり、また長子であられる顯進様に会いに行かなければならないというのは、信仰の根本に関わる問題であり、どうしても抑えることのできない心情でした。

これまでも、日本統一運動の根っこであるような神山威先生や桜井節子先生といった12双の大先輩が統一家の現状を心配すると共に、顯進様こそが摂理的長子でいらっしゃるというメッセージを発信して下さっていました。また最近では2月21日に能登家庭教会の郭炳憲教会長が声明を発表されました。私自身も、幼いながら、私自身の心情をお伝えしたいと思っています。以下に私がどうして顯進様が大会を開かれるマニラに来なければならない心情に至ったのかを、もう少し詳しく説明させていただきます。

お母様の「クリスマス発言」

CARPで忙しく責任を持つ皆さんの中には、知らない方も多いかも知れませんが、昨年末の12月25日および12月30日に、お母様は非常に深刻な発言をなさいました(まとめて「クリスマス発言」とします)。その内容は、「お父様は原罪を持って誕生され、お母様は無原罪で誕生され、お母様がお父様の原罪を清算した」、「お父様は、お母様と聖婚する前には、他の女性と結婚すべきではなかった」というものでした。

このことは、私達の信仰的アイデンティティが消し飛んでしまうほどの衝撃的な内容です。もともと、2014年7月1日にお母様は初めて「血統転換、私は母胎からなのです」という発言をされていましたが、今回のクリスマス発言は余りにもあからさまで衝撃的でした。

私はこのようなお母様の「独生女」発言に関して、上の2014年7月1日から非常に心配な思いが消えず、松濤本部やCARP本部に何度も質問文や意見書を提出してきました。しかしどんなに訴えても深刻に受け取られないばかりか、松濤本部はお母様の「独生女」発言がエスカレートするのに応じて、どんどん今までの原理的見解を変更していきました。それで遂に今回の「クリスマス発言」に至ってしまったのです。

この発言は少し考えただけでも、これでは「父母」ではなく、「母父」(主管性転倒)になってしまう点、そしてお父様の、お母様と聖婚される以前の二人の女性との関係が、あたかも堕落行為であったかのようになってしまう点で、大きな問題があります。そして何より、聖霊の実体であるお母様は、お父様をメシヤとして証しされることにその中心的な使命があると思われますが、「クリスマス発言」を通して、「お父様はメシヤではなく、メシヤは私だ」ということを言ってしまわれています。お母様によってお父様が「上がる」のではなく「下がる」ようになってしまっているのです。

お父様が語られたみ言の中には、このようなお母様のお考えに対して、「それでは真の母になれない」と忠告されたみ言が山ほどあります。残念ながら、この「クリスマス発言」を撤回されなければ、お母様は真の母の立場を勝利することができなくなってしまうのではないでしょうか?また、お母様がそうなってしまえば、お父様も真の父として勝利されたとは言えなくなってしまいます。非常に深刻だ、という言葉では表現しきれないほど、深刻な問題です。

エデンの園において、本来の主管性は(神)⇒(アダム)⇒(エバ)⇒(天使長)です。
一方で堕落における主管性転倒は(サタン)⇒(エバ)⇒(アダム)⇒(神を捨てる)です。

原理的に見れば、「独生女」発言は、天使長圏にあたる祝福家庭がお母様に正しく侍ることができないことによって、サタンの偽りの言葉を代弁するような立場に立ち、お母様を主管し影響を与え、お父様との主管性を転倒してしまうということになります。本部が「独生女」発言を無理に正当化するような理論を構築していくことは、お母様をお支えするどころか、本質的には苦しめています。そしてそれは、真の家庭を破壊する行為です。私はすべての祝福家庭が、お母様に「クリスマス発言」をさせてしまった責任を連帯的に負っていると思います。

もしもこのまま、「クリスマス」発言が撤回されず、真理を歪曲したまま進んでいけば、家庭連合は間違いなく霊的に絶命状態になっていくでしょう。これは大袈裟ではないと私は思います。神様の創造目的の中心であり、メシヤの使命の中心である真の家庭を傷つけたり破壊したりすることは、これ以上に恐ろしい罪はありません。

このように真の家庭、特にお母様が緊急事態に陥っていらっしゃると感じたことが、私が顯進様に会いに行かなければならないと感じた理由の一つです。顯進様は今でも原理的な道を歩まれていると信じていましたので、顯進様に会うことで、何か答えが見つかるのではないかと考えました。また、現在の家庭連合の行き詰った状況から、そうせざるを得ませんでした。

摂理的長子である顯進様の真実

私は1998年からCARPで歩み始めましたが、ちょうどその頃、顯進様が家庭連合副会長に就任され、これは摂理的に、お父様が顯進様を摂理的長子として決定されたものでした。あまり食口がそのことを知らなかったのは、顯進様が敢えて宣伝しなかったからです。

お父様は、1990年代は蕩減時代である母子協助時代であり、2000年代からは本然の父子協助時代に入ったと言われました。そして父子協助時代には、お母様は長子に任せ、長子に侍っていかなければならないと、語られています。

ですからその如く、顯進様は実質的にお父様の摂理を引き継ぎ歩んでいかれました。2006年頃には、真の父母様の下に真の子女様が勢ぞろいされ、父母様を支えて行こうとされている姿を見ることができました。私はその時の真の神の日のお写真を見ながら、「神の国は本当に実現される」と、非常に希望を感じたのを覚えています。真の家庭の四位基台が築かれるならば、これ以上の希望はありません。

神様の創造目的は、天国のモデルとなる真の家庭を完成させることです。真の家庭がなければ、地上天国は永遠に現れることができません。しかしこの8年間、真の家庭に対して私達が為してきたことは、真の家庭理想を破壊し、神の摂理を破壊するものであったと言わざるを得ません。

2009年頃、私達にあらゆる面で模範を示してくださっていた顯進様が、お父様の下を離れたという衝撃的なニュースが飛び込んできました。しかしその理由として噂されていた内容は、私が尊敬していた顯進様からは到底、想像することのできないものでした。なぜなら私が直接お会いして感じた顯進様の心情の世界は、そのような小さな次元を遥かに超えておられたからです。しかし気が付けば、家庭連合と顯進様との間に意図的に作られた大きな壁が存在するようになり、どうすることもできなかったことを覚えています。

皆さん、当時の世界会長は亨進様であり、財団理事長は國進様でした。その時、顯進様に対するネガティブキャンペーンが展開されました。亨進様と國進様は現在、サンクチュアリ教会にいらっしゃいます。今から振り返って、当時流された顯進様に関するあらゆる噂は、本当に事実だったと思われますか?私はそうは思いません。

そのような混乱の中、非常に胸が痛かったのは、2012年9月3日、真のお父様が実体の神の国を実現することなく霊界に逝かれたことです。お父様が地上を去られ、天国の核であるはずの真の家庭がバラバラになり、希望がどこかに行ってしまったようで、「これは絶対に何かがおかしい」と考えずにはいられませんでした。

以来、私は家庭連合と顯進様のそれぞれの動向を注視してきました。家庭連合側が原告となり、顯進様に対して28件もの訴訟が提起されました。しかし家庭連合がぶつかって行けばぶつかって行くほど、顯進様の活動は困難を乗り越え、上昇気流に乗って飛躍し、逆に家庭連合は活動を縮小し、さらに分裂して、下降気流に押し下げられていく結果を見てきました。

顯進様に対する28件目の訴訟は、現在も米国で行われているUCI裁判です。家庭連合はすでに「勝てる勝てる」と言っていた汝矣島裁判で完全に敗訴し、莫大な賠償に追われています。何も事情を知らされていない一般の食口が、その賠償金を負担しなければならないと思うと、沈鬱な気分しか出てきません。その上UCI裁判では、仮に勝訴しても、そのために提出した証拠が裁判記録として残されることにより、お母様が収監される可能性、あるいは日本からの巨額の送金が改めて問題視されるようになる可能性が高いのです。

このようなリスクは簡単に回避することができます。なぜなら日本家庭連合は原告側ですから、訴えを取り下げれば良いだけなのです。

汝矣島裁判で「勝てる」と言って大負けしたその口で、お母様にUCI裁判を継続するようにアドバイスしている方々が、私にはどうにもお母様と家庭連合の破滅を望んでいるようにしか思えません。松濤本部のある先生に「なぜ裁判を継続するのですか?」と質問した時にも、口を濁されるだけでした。そういった先生方にとっても手の届かないところで、こうした無謀な裁判が継続されています。その目的は、顯進様を経済的、精神的に苦しめることで、その活動を妨害しようということだけです。

このような心無い攻撃にさらされながらも、顯進様は驚くほどの世界的基盤を築かれました。反対に家庭連合は食口の流出は止まらず、「クリスマス発言」に対する批判に喘いでいます。運勢が明らかに違うのです。

摂理的長子という顯進様の位置は、真の家庭の四位基台を完成させる位置です。そのような顯進様に対してあらゆる噂や裁判という手段を用いて攻撃することは、神様の摂理を破壊する行為ではないでしょうか?

家庭連合では顯進様がお父様に対して「不従順だ」と言ってきました。顯進様は本気でお父様をお支えするために、摂理を進める上での方法論に関しては、お父様と真剣に口論された時もあったそうです。しかし摂理的な方向性とか、神の子女としての生き様とか、絶対に変わってはならない部分においては、完全に神様の前に従順に歩んでこられました。現に、今回お会いした顯進様は、真の愛の道理の前に絶対従順を貫いておられました。ところが家庭連合は、真の家庭の長子に対して28件もの訴訟を起こし、顯進様を少しでも支えようとか理解しようとする食口には注意喚起の公文を出し、時には除名までしてきました。こうした家庭連合の在り方はむしろ、真の愛の原則から逸脱した「不従順」な姿です。

私はこうした家庭連合全体の方向性に疑問を持つと共に、顯進様の活動内容や実績を聴くにつけ、顯進様の歩みこそが、お父様の摂理を引き継いだものではないかと、以前から考えていました。これもまた、今回フィリピンに渡り、顯進様の歩みを実際に見て、その心情に触れて、自分で確かめてみなければならないと決断した理由です。

神様の摂理は、顯進様によって引き継がれている

冒頭で書いたように、私は今回、Global Peace Convention 2017に参加してきました。そこで見た顯進様の実績はあまりにも膨大なもので、とてもすべてを報告できるものではありませんが、お父様の生涯の願いであった韓半島の南北統一についてだけ、報告させていただきます。(不正確なところはご了承ください。)

2014年、顯進様は『コリアンドリーム-統一韓国のビジョン』という本を出版されました。統一の方法論だけでなく、何よりも統一のビジョンを明確にしたこの本は、韓国でブックオブザイヤーを受賞しました。「コリアンドリーム」とは、アメリカ合衆国が建国以来、民主世界を導いてきたように、統一韓国は今後の人類歴史を導く灯台の役割を果たさなければならないというものです。この本を多くの著名人が絶賛し、特に米国で最も影響力のあるシンクタンクであるヘリテージ財団創設者のエドウィン・フュルナー氏が感銘を受け、今回もスピーチをされました。この方は顯進様よりも親子ほど年上ですが、それでも顯進様を尊敬し先生のように考えているそうです。また、ある大統領が休み時間に会場の席でこの本を熱心に読んでおられ、顯進様が来られた時に本の裏表紙にサインをお願いしている姿を私は目の前で目撃しました。とにかくこの本の内容は神様がいかに南北統一を成し遂げようとされているのかを明確に示しており、現在、この本の内容に沿って南北統一に向けた世界的な活動が進んでいます。

ちなみにGPCに参加するスピーカーはお金をもらって参加するのではなく、One Family under Godのビジョンの主人となり、自ら交通費を負担して参加しているという点も特筆すべき点です。

2015年には、韓国でOne-Kコンサートが開催され、20組以上のK-Popスターが南北統一のために歌いました。韓国の有名プロデューサーによって作れらた『One Dream One Korea』という曲はとても感動的で、韓国で最も有名な統一の歌になりました。現在、音楽の教科書にも載っているそうです。もちろん、コンサートはテレビでも中継されました。

2017年、今回はフィリピンのマニラで、One-K Globalコンサートが開催され10000人以上が集いました。顯進様はオープニングでメッセージを語られましたが、フィリピンでは顯進様のイメージはとても良く、観客が歓声を上げていました。韓国最大の放送局であるKBSが250名以上のスタッフをこのコンサートのために送り込み、韓国でも大きく放送されるようです。今回、アメリカの有名プロデューサーによってつくられた新たな統一のための歌は、今後、One-K Globalコンサートの世界ツアーで歌い継がれていくそうです。こういったコンサートは、韓流文化も南北統一のために神様が準備されたものだという視点から、韓国だけでなく世界的に人々の南北統一に対する関心を醸成していくものです。韓半島の分断は朝鮮民族だけでなく世界的な葛藤の中で生じたものなので、韓半島の統一には世界の国々が関わらなければなりません。

今回のコンベンションの中でも、南北統一についてのセッションが盛んに行われました。韓国では「統一を実践する人々」という1000近い市民団体が所属する南北統一のための団体が創設され、草の根運動を展開しています。このような取り組みの中で、すでに顯進様は南北統一イシューに関して、世界で最も有力な人物になられたそうです。そして、顯進様の父である真のお父様がいかなる方であったのかを証しされていっています。顯進様は「私がお父様を証明する」と仰っていました。

南北統一を通して神の国を実現するというのは、お父様の生涯の夢であり、絶対に変わることのない摂理的方向性です。このような面でも、顯進様は決して「不従順」などではなく、真のお父様の継代を継ぐ、真の家庭の長子でいらっしゃると確信しました。

結論

顯進様は、真のお母様を誰よりも愛しておられるし、他の子女様たちをも愛しておられます。そして、真の家庭をもう一度復元するために、最善の努力を尽くされています。「死んでいく家族を生かすために、死んでいく兄弟を生かすために、死んでいく母を生かすために、あらゆる努力をすべきです!」と涙で語られています。私達に対しても、「私が私の家族を放棄しない限り、皆さんは何も言えません」と教えてくださっています。

このような顯進様を見た時に、第一に私は、顯進様がお父様から神の摂理と権威を引き継がれた摂理的長子だと確信しました。第二に、激しい迫害の中にあっても顯進様が摂理的長子の位置を守り、モデルとなる家庭を築いてくださったお陰で摂理がギリギリで守られました。すべての祝福中心家庭は顯進様に心から感謝しなければならないと思います。第三に、お母様の「独生女」のお考えを変え、お母様を解放してくださるのも、顯進様だけであると確信しました。故に、お母様を愛するすべての食口は、顯進様と一体化し、長子として侍らなければならないと思います。アベルの子女とカインの子女が一つになることで、父母が立たれ、お母様が元の位置に戻られるのです。第四に、すべての食口、特にCARPのリーダーは、顯進様の真実について正しく知らなければならないし、実際に顯進様の活動に参加し自分の目で確かめるべきだと思います。

最後に私自身は、9年ぶりに顯進様とお会いして、「ここにみ旨があった!」と歓喜しました。私は摂理的長子であられる顯進様の前に、カインの子女としての責任を果たせなかった過去を悔い改めると共に、今後は顯進様と共に神の摂理を成し遂げる道を歩むことを固く決意しています。

ありがとうございました。

2017年3月5日
CARP北日本ブロック長 Yoshioka Shunsuke

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