祝福家庭の声明文

CARPリーダーの皆さんへ、 10の問いかけ

Yoshioka Shunsuke

<< 編集者注:Yoshioka Shunsuke氏は、元「CARP北日本ブロック長」です。>>

愛するCARPリーダーの皆様、お疲れ様です。4月を迎えCARPでは忙しい季節を過ごされていることと思います。

私は半年ほど前、ブロックスタッフ以上の方々に「CARPの核心リーダーの皆様へ」という手紙を送らせていただきました。

今は時が経ち、より多くの深刻な情報が飛び交っている中、半年前に核心リーダーだけに送った内容も、今はすべてのリーダーの方々に知っていただいて良い時だろうと思っています。

「CARPの核心リーダーの皆さんへ」

さて、私はすでにCARPと家庭連合を出た立場にありますが、それでも私を育ててくださった故郷のようなCARPに対して愛着を持ち続けていますし、関心を持ち続けています。

そして 最近、家庭連合内で強調されるようになった神学や信仰内容に対して、CARPではそれをどのように受け止めているのだろうかと危惧する心を持っています。

いくつかありますが、今回はお母様が語られる「独生女」に関してのみ、書きたいと思います。

この問題に関しては、私はCARPに在籍している時から散々訴え続けていますし、前回の「CARPの核心リーダーの皆様へ」の中でも長文を書きましたので、今回はあまり長い説明は省き、皆さんに対してシンプルに「質問」をしてみたいと思います。

ぜひ、皆さんがお互いに考え、議論して下さることをお願いします。

まず、家庭連合内では「独生女」に関して「お父様も無原罪誕生、お母様も無原罪誕生」という話だと聞いてきていると思います。私はこれ自体(お母様の無原罪誕生自体)、大きな間違いだと思っています。次のことを考えてみてください。

質問(一)
本来、聖進様のお母様が真の母になるべきであり、その方が勝利していればお母様が真の母になるはずではなかったというお父様のみ言葉を、どのように説明しますか?

質問(二)
本来の摂理では1945年~1952年までに4億双のキリスト教徒が祝福を受けるはずだったというのですが、その時、誰が真の母であるべきだったのですか?

質問(三)
第一次世界大戦、第二次世界大戦で天の側が勝利することを通して、それぞれ、再臨主の誕生基台、再臨主の家庭基台が整っており、1945年には世界のキリスト教と民主主義が絶頂期を迎えていました。これは神様が摂理の時に合わせて準備されたものでした。

しかしその後、責任分担の失敗により共産主義が拡大し、摂理は大きく後退しました。

さて、神が準備されたキリスト教と民主主義の絶頂期(1945年)にまだ2歳でいらっしゃったお母様がどうして、真の母になるべき唯一の女性だったのですか?

ところで、お母様が本当に意図されている「独生女」というのは「お父様は有原罪誕生、お母様は無原罪誕生」という話です。

これに対して「本当にそうだろうか?デマなのではないか?」と考える方もいらっしゃることでしょう。以下のことを考えてみてください。

昨年3月以降、金振春(キム・ジンチュン)教授がお母様の指示のもとで教区長を始めとする指導者たちに向けて、様々な機会に行った講義の中で、お父様とお母様の血統を以下のスライドで説明しています。

(実線は神の血統、点線はサタン血統)真のお父様(文鮮明師)有原罪のスライド表紙

質問(四)
このスライドで、お父様の16歳以前の血統は点線(お母様が「血統転換 → 独生女誕生」なのに対して、お父様は「血統転換不要 → 独生子予定」)ですが、お母様がお父様の有原罪誕生を主張していらっしゃらなければ、金振春教授はどうしてこのような危険な講義をすることができるのでしょうか?

質問(五)
上の金振春教授の講義を受けた韓国の教区長たちは困惑しながら議論しており、その音声が流出しています。
「教区長たちの議論が音声で流出」

※家庭連合の削除請求によりリンクが切られております。

この議論の中で金振春教授はお母様の指示でこの講義を作ったと言っていますし、講義を聴いた教区長たちは、お母様が「お父様には原罪があった」と発言されていることを前提に議論しています。

お母様がそのようなお考えを持っておられず、発言もされていないとするなら、なぜこのような議論になりますか?

質問(六)
昨年5月末にベルギーで行われた 「世界新宗教学会セミナー」 で家庭連合の代表として参加したミクラー教授(UTS/統一神学校)は「お父様には原罪があったと思うのか?」という質問に「はい」と答えていますが、お母様がそのようなお考えを持たれていないのに、彼はなぜ、公式の場で、家庭連合を代表した立場で、このような過激な発言をすることができますか?

2016年12月25日と12月30日、お母様はお父様の原罪に言及されました。

私は腹中から3代一人娘の母系として血統転換し、原罪を清算して純血で誕生した独生女だ。ところがお父様は原罪を持って生まれた。私は一人娘として生まれたが、お父様には複数の兄弟がいる。お父様が原罪なく生まれたなら、その兄弟たちも原罪がないという話になる。したがってお父様は原罪なく生まれたのではないということだ。
2016.12.25 お母様

原罪を持って生まれたお父様は、原罪なく地上に生れた独生女に会って原罪を清算した。したがって、お父様は私に会う前に、他の女性との結婚をしてはいけなかった。
2016.12.30 お母様

上記はその場に参加した食口の証言です。ですから音声や映像が無ければ、これを疑う方もいらっしゃるでしょう。

2017年1月、私はこの内容をインターネット情報を見て知り、非常に深刻に思い、当時の責任者(上司)に確認をお願いしました。その結果、「事実、そのような発言があった」という確認が取れました。

また、別のルートから聞いた内容を通しても、もう少し詳しく、「お母様の語られたみ言葉を文字起こしした資料を確認したところ、確かにそのように語られている」という風に同じ内容を確認することができました。

(どちらも韓国本部に確認していただいたものです。)

質問(七)
もしもお母様がこのような発言をされていないならば、この疑いを解く方法は簡単です。

家庭連合のサイトに載っていた当日の写真には、テレビカメラが映りこんでいます。その日の映像を家庭連合がノーカットで公開すれば良いのです。

皆さんは、家庭連合が未だにその日の映像を公開していない理由は何だと考えますか?

今年(2018年)の3月16日にお母様はラスベガスで以下のように語られました。

そうして再び来ると言われた2千年のキリスト教の歴史にキリスト教徒や天の摂理は、再び来るという再臨のメシヤより重要なのは、サタンと関係ない2千年前の天が私の息子だと言い、誕生させたイエス・キリストのようにサタンと関係ない天の血統によって独生女が誕生しなければ再臨のメシヤは真の父母の位置に進めない。
2018.3.16 お母様

質問(八)
私がこれまで質問してきた内容を踏まえ、上のようにお母様が「再臨のメシヤより重要なのは…サタンと関係の無い天の血統によって独生女が誕生しなければ再臨のメシヤは真の父母の位置に進めない」と語られる時、お母様はお父様の血統を神の血統だと考えておられると思いますか?サタンの血統だと考えておられると思いますか?

質問(九)
3月16日のお母様のメッセージを伝える Peace TV の映像では、上のメッセージの中でお母様が「再臨のメシヤより重要なのは」と語られた部分が上手にカットされています(7分12秒のところ)。

家庭連合指導部が上のメッセージの中で「再臨のメシヤより重要なのは」が入るとまずいと考えた理由は何だと思いますか?

質問(十)
以上のように、とにかく家庭連合の指導部はお母様の「独生女」のお話に関して何かと隠しごとが多いことが分かります(映像カット、映像未公開、映像削除請求など)。

「お父様とお母様は完全に一体である」と教育している家庭連合指導部(皆さんの一番上の指導者)は、お母様のみ言葉を隠したりカットしたりしながら、本当に「お父様とお母様は完全に一体である」と信じていると思いますか?

質問は以上です。皆さんはもしもお母様が語られる「独生女」のお話が、「お父様は有原罪誕生、お母様は無原罪誕生」という話だとすれば、深刻な問題だと感じますか? 私は深刻だと感じます。

一言で「相手を愛する」と言っても、どのようにしてあげることが愛することなのかは状況によって変わってきます。

私には苦い思い出があります。まだお父様が地上におられた頃、仁進様が米国の責任を持たれ米国CARPをも指導された時、CARPメンバーたちが仁進様の奨励によって社交ダンスを始め、相対関係でもない男女が体をくっつけてダンスをし、公的な集会で披露していました。

その報告はブロック長会議でも共有され、私は中四国の現場で副ブロック長としてその事を聞きました。

私は強い違和感を覚えたものの、「子女様(仁進様)がされることだから」と何も言いませんでした。ところがお父様の聖和直後になって、実は仁進様が私生活において深刻な問題を抱えておられたということが明らかになってきたのです。

この事で多くの二世達の命も奪われました。私は当時のCARPの責任者の一人として、責任を感じます。私が何か言って変わったのかどうか、という問題ではなく、何も言わなかったことが罪だと感じています。

あの時、どうすることが仁進様を愛することだったと皆さんは考えるでしょうか?

事実、顯進様よりもお母様を愛する方はいらっしゃらないと私は実感します。

CARPリーダーの方々の中で、かつて顯進様の実体に触れた経験を持った方もまだいらっしゃると思いますが、皆さんが組織上、お母様の下におられるからと言って、皆さんが記憶しているあの顯進様以上にお母様を理解し、愛しているのだと言うことができるでしょうか?

家庭連合指導部は顯進様と顯進様に従う人々を「お母様を不信し、攻撃している」と言うことでしょう。それは間違っています。

「お母様を愛するがゆえに、お母様が主張する『独生女』と摂理の方向性に必死に異を唱えている」と言われれば、まだ納得できます。

何がお母様を愛することになるのかは、お母様がほぼすべての機会に語られる「独生女」が何を意味するのかを正確に知らなければ、判断することができません。

皆さんもお母様を愛する心情で今のお母様を支持されているのでしょう(私はそれに関しては疑っていません)。

しかし顯進様はそれ以上にお母様を愛する心情で、事実をご存じであるが故に、今のお母様と同じ道を行くことは絶対にできないのです。

短くしようと思っても、やはり長くなってしまいました。本来はもっとみ旨成就のための希望的な話題を提供できれば良いのでしょうけれど、今回はこのような事しか書けなかったことを申し訳なく思います。

実際には、顯進様は希望的な活動を多く展開されていますが、このような頭が痛くなるような話もやはり神様の事情であり、真の家庭の事情だと思います。

皆さまが健康に歩み続けてくださり、再び神様の摂理の現場でお会いできることをお祈りしています。

2018年4月11日
Yoshioka Shunsuke

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