分裂の背景

顕進様が長子(摂理の中心人物 / 後継者)である理由

お父様のみ言葉・原理的な観点

このページは、「真の家庭分裂の真相 50分コース」の後に
読み進められることをオススメ致します。

2015年1月18日、亨進様はインターネット礼拝で「教権勢力が扇動のプロ工作員をお金で買収し、食口をコントロールする為に事実無根の噂を流していた」という不正事情を暴露されました。

※ 教権勢力:家庭連合内での権力を握り、摂理の方向性を逸脱させた者達。

亨進様が使用されたプレゼンテーションのキャプチャ画像

亨進様はご自分が教権勢力と一体化していた時、正にこのような手法によって 顯進様に対するあらゆるデマを流し、人格殺害キャンペーンを繰り広げていました。現在に至れば、「顯進様に対して食口が耳にした多くの情報は、正確なものではなかった」ということが分かります。

お父様のみ言葉・原理に照らし合わせて精査してみた時、顯進様は「堕落したアダム」でも「背徳の息子」でもなく、長子(=摂理の中心人物 / 正しいお父様の後継者)であったのだという事実が見えて来ます。

そもそも長子というのは、真の子女様のご兄弟の中で「年長の子女様である」というだけではありません。長子は父の権威を代表する存在です。

親子の関係は縦的関係であり 兄弟の関係は横的関係ですが、父の権威を継ぐことが決定された長子と他の兄弟との関係は「縦的関係である」と言えます。

ここでは、顯進様が長子である根拠について解説していきます。

1998年の就任は、実質的に長子としての指名を意味する

1998年7月19日、顯進様の家庭連合副会長就任式が行われました。この時、お父様は3カ月間にわたって準備をされ、内外の指導者500名を招待しお祝いされました。

【映像】顕進様の副会長就任式

アダム家庭において、神様が一代であればアダムが二代であり、アダムの息子娘たちは三代でありますが、三代をみることができなかったことが堕落なのです。

三代の歴史をもう一度起こすためのものが救援摂理と復帰摂理の完成であると考えるとき、この三代を中心として天の公的な責任を任命するということは 天宙史的な事件であると考えます。

堕落した人々を中心としてこれが最後のページです。蕩減復帰という最後のページ、サタンの血統を断絶して、きれいに清算したあとに天の直系の子女が家庭を中心として第4次アダム勝利圏がこのように繋がることができる、そのバトンを受け継ぐことができる出発が始まるようになったという事実が驚くべきことだということを皆さんは知らなければなりません。

4次アダム時代を迎えることができるというのだ。その家庭を通して堕落圏を越えて最後に清算することを皆しておいて、その家庭が一つになって神様が1代、アダムが2代、3代全部が堕落の限界線を越えて、4次アダム圏、蕩減の開放時代に、地上天国時代に移ることができる境界線だということが驚くべきことなのです。


1998年7月19日 お父様のみ言

お父様は、このように「顯進様の就任をもって、神様が三代(神様、真の父母様、顯進様)を見ることができた」と語られており、真の家庭の四位基台が顕現したことを「天宙史的な事件」であると宣言されています。 

※ なお、2009年1月に亨進様がお父様から王冠を授かった際には、お父様のみ言葉中に、一言も "亨進様" の名前や "後継者任命" という内容が登場しません。 (天宙史的葛藤の背景 第3章 No.13 を参照)

なぜ、三代の完成がそれほど重要なのでしょうか? それは、神様の創造目的が アダムとエバ(二代)の完成だけではなく、子女(三代)までが完成することによって定着するようになっていたからです。 (神様の願い:善の三大王権を立てること)

堕落についても、アダムとエバが堕落したことは、夫婦のみの堕落ではありません。カインがアベルを殺害することで子女も堕落し、家庭が堕落し、親子2代が失敗したのです。それによりサタンが家庭的四位基台を完全に主管してしまいました。三大王権も四大心情圏もサタンに奪われるという結果に陥ってしまったのです……。

そのため復帰摂理では、アダムとエバが成せなかった真の父母の理想を復帰した上で、子女の代でも完成することによって、アダム家庭の四位基台を完全に取り戻さなければなりません。

お父様が顯進様の家庭連合副会長就任をもって「天宙史的な事件」と表現されたのは、本然の三代が立つことによって 真の家庭の四位基台が完成し、神様の創造目的(復帰摂理の目的)が完成されたためです。

アダムとエバの誕生から実に6000年、神様が待ちに待ち焦がれた「真の家庭の四位基台」が、とうとう天地創造以来、初めて出現したんです!

神様の喜び、そして、神様の心情を誰よりもご理解されているお父様の喜びは、計り知れません。

第四次アダム圏時代 / 父子協助時代:摂理的な時代圏の変化について、お父様が語られたみ言

顕進様の副会長就任前後に、お父様は「真の家庭の長子がどのような位置なのか」を示す、いくつかのみ言を語られています。それが「第四次アダム圏時代」や「父子協助時代」に関する内容です。

第四次アダム圏時代に関する、お父様のみ言

第一次アダム、第二次アダム、第三次アダムは、神様の恨を抱いてこの地に来ました。そのような恨を第四次アダムにまで抱かせてはなりません。第四次アダム圏時代には、定着時代に入らなければなりません。第四次アダムを中心とした本然的家庭から、天国が始まるのです。

「第四次アダム圏時代」とは、アダムとエバが堕落しないで完成し、理想家庭を築いたという、そのような時代圏を言います。ここには堕落や蕩減や復帰といった概念は存在しません。神様の理想が実現する 本然の時代を意味するのです。

1997年9月11日 「第四次アダム圏時代」宣布

地上では祝福を受けた家庭が、真の父母と縦的な関係における第四次アダムの資格をもちます。真の父母を中心とした第四次アダム圏時代は今日から始まるのです。

どのようにしてこれを氏族、民族・国家を超えて、世界と天宙にまで連結させるのかということが私たちの課題です。 第四次アダム圏時代にふさわしい家庭を築くようになれば、それ以上先生は必要ありません。第四次アダム圏時代に入るとき、はじめて神様と真の父母の安息圏が訪れ、安着できるのです。

1997年9月11日 「第四次アダム圏時代」宣布

このような時代を迎えるために先生が今、青少年たちを前に立たせるのです。これが四次アダム圏です。知っていますか? だから転換したら、二世、顯進を中心として収拾するのです。

2000年5月16日 文鮮明先生御言葉選集322-165~166

第四次アダム圏時代のみ言を通して分かることは、それまでの救援時代とは異なり、メシヤ(=救世主)や真の父母様に対する観点が、復帰摂理的観点から創造原理的観点へと変化するということです。

復帰摂理においてメシヤ・真の父母様は、堕落人間とは比較することのできない価値を持ったお方であり、その方を通さなければ救いの道がありませんでした。

ところが、本然の創造原理的観点においては、父母と子女の間には "親子の秩序" が存在するものの、その価値においては、すべての人間が、神的価値・唯一無二の価値・天宙的価値 を備えるようになります。この点においては、真の父母様も 真の子女様も さらには祝福家庭も例外ではありません。

  1. 創造目的を完成した人間は、どこまでも、神のような価値をもつようになる。
  2. 創造目的を完成した人間はだれでもこの宇宙間において、唯一無二の存在である。
  3. 創造目的を完成した人間は、天宙を総合した実体相となるのである。

    原理講論 第七章 第一節 創造目的を完成した人間の価値 より抜粋

メシヤ(=お父様)は第三アダムであり、メシヤの息子(=摂理的長子/メシヤの後継者)は第四アダムです。長子と心情一体化し 真の家庭に接ぎ木された祝福家庭が、長子を中心として第四次アダム圏を形成していく時代へと突入しました。

そのような時代背景から、お父様は第四次アダム圏のみ言を語られるようになったのではないでしょうか?

父子協助時代に関する、お父様のみ言葉

皆さんの家庭がそのモデルになっているので、国家基準の内的モデルの形態において各自の家庭がこれを超えることができる条件が 母親と息子が一つになることです。母子協助でしょう? このように一つになれば、母は、長子に任せてあげる故に父子協助時代へ越えていくのです。父子協助時代になれば、ここで全て終わるのです。

2000年1月5日 文鮮明先生御言葉選集314-229

父子協助時代の意味を確実に理解しなければなりません。これが最後です。息子が後にアボジの後を継ぐようになれば、オモニも息子に仕えなければならないでしょう? そうなるのです。

2000年12月23日 文鮮明先生御言葉選集340-46

お父様は、まず第一に、お母様を先頭に立てて摂理された母子協助時代は「蕩減時代」だと語られています。

次に、父子協助時代は本然の時代であり、長子を立てて次子を率いていくと語られています。

そして、父子協助時代における母と長子の関係とは、どのようなものかというと……
お父様は 母は長子に任せ、母は長子に仕えていかなければならないと語られています。

親子の秩序はしっかりと存在するものの、お父様のみ言葉によれば父子協助時代における摂理の中心人物は長子です。また、第四次アダム圏に関するみ言葉から、お父様は顯進様を長子として立てられたということが分かります。

神様が定められた創造原理において、男性と女性の価値は平等ではありますが、役割に関しては明確に区別されています。

男性は神と共に種を持っており、神の代身である故に主体である。女性は畑であり、生命の種がない。

文鮮明先生御言葉選集54-218(要約)

血統で残るのは父子が残る。父子関係は血統が連結されている。アダムの息子が堕落しなかった血統さえ成されれば 女性はいくらでもいます。

文鮮明先生御言葉選集318-172(要約)

第一に、お父様が語られたように「男性は種であり、女性は畑」です。ここから「お父様の本然の種を受け継いだ男性の子女様の中から、完全に責任分担を果たしてくださる方が現れない限り、摂理の完成はない」ということが読み取れます。(天宙史的葛藤の背景 第1章 No.4 を参照)

第二に、男性は強さ、形、構造、理性を代表し、真理と基準を示す一方で、女性は恵みと愛と、すべてを抱擁する代表であり、より情的な存在です。

このような面から見ても、真のお父様は「男性代表」としての先例を立ててくださる方であり、真のお母様は「女性代表」としての先例を立ててくださる方であり、その役割は相互補完的ではありますが 別個のものです。 (天宙史的葛藤の背景 第1章 No.2 を参照)

そして、長子(=摂理の中心人物/後継者)というのは、真のお父様の立ててくださった先例に習って 神様のみ旨を実体化する位置であり、真の家庭の四位基台を完成させる立場です。

男女の役割が異なっているのが原理であり、女性が長子の役割を担当することはできないようになっています。

そのため、お父様は父子協助時代に関するみ言の中で、「息子が後にアボジの後を継ぐようになれば、オモニも息子に仕えなければならない」と語られました。

神様王権即位式は、長子が立たなければ捧げることができない

2000年1月13日、神様王権即位式が挙行されました。神様が王の位置に立つことができるということは、国(天一国)を前提としています。

そして「国家」とは、社会の最小構成単位である「家庭」を拡大したものです。お父様が神様王権即位式を挙行できたのは、顯進様が長子として立たれることで、「神様 - 真の父母様 - 長子」という 真の家庭の四位基台が顕現した為でした。

このような観点から見ても、お父様にとって1998年7月19日 顯進様の家庭連合副会長就任は、実質的な長子(後継者)の指名であったといえるのではないでしょうか?

それでお父様は、2000年7月2日に以下のように語られています。

そのように生きてみると、私がここまできて、世界は私が主人になることを願うのです。「文総裁が80になったけれどもその後継者は誰なのか。」と心配する人が多いのです。今回、顯進が現れるのを見る時、「アイゴ、これでよし!」というのです。

統一教会に反対する人たちも「アイゴ、よかった!」というのです。そうなると世界がひっくり返るのです。天地開闢が起こるのです。そうすると、反対した者たちも自分たちは死んだとしても息子娘は統一教会に行けと遺言を言って死ぬようになっているのです。

文鮮明先生御言葉選集325-312 真の愛を中心とした為に生きる人生

長子としての条件

顯進様は男性の子女様であり、能力面も含め 長子(=メシヤの後継者)としての先天的な条件を備えておられ、さらにお父様から長子としての指名を受けられました。しかし、それだけではありません。

責任分担遂行という側面からも、顯進様は長子としての責任を果たし、実績を重ねてこられました。

地上におられる男性の子女様(顯進様、國進様、権進様、亨進様)の中で、どなたが真のお父様の心情や基準を相続され、理想家庭を実現しておられるでしょうか? そして超宗教の道を歩まれ、南北統一のための基盤を積み上げておられるでしょうか? (天宙史的葛藤の背景 第5章 を参照。)

顯進様のご長男は今や立派に成長され、一般社会の中でも特に過酷な環境の中で 長子権を復帰された実績を立てておられます。 (文信元様のスピーチ を参照。)

顯進様も若くしてオリンピックに出場され、経営者としても成功し、何よりも信仰の基準を立ててこられましたが、ご長男も引けを取らない基準で、顯進様が公職を出発された時の年齢を迎えておられます。

顯進様の家庭が模範となり、その天の祝福が周辺に連結されることで、周囲の祝福家庭が共に引き上げられて行くことを感じます。

また、顯進様の超宗教超国家的な平和運動は、すでに 混乱が起こる前の統一運動の規模や 世界に行使した影響力を越える基準で進行しています。

各国のリーダーや宗教指導者たちの心を動かし、対立していた宗教を一つにするという偉業は、神様の協助がなければ不可能ではないでしょうか? 今、顯進様の下ではそのようなことが展開しています。

家庭連合が顯進様をどのように見ていようとも、天が顯進様をどのように見ておられ 働いておられるのかが、よく分かるのではないでしょうか?

家庭連合やサンクチュアリ教会が行っている神格化は、摂理の流れに逆行

家庭連合やサンクチュアリ教会では、中心人物(=お母様、亨進様)を神格化する傾向にあります。そのような宗教文化は、普遍的に通じる「真理」への道ではなく「特定の宗教内」のみに留まってしまいます。これは、"超宗教" な平和理想世界を実現しようとされたお父様の願いではありません。 (天宙史的葛藤の背景 第1章 No.3 を参照)

摂理が完成に向かうということは、(第四次アダム圏のみ言にあるように)メシヤだけではなく全人類が 完成に向かう時代に入っていくということです。

救援時代には ある意味で神格化されてきたメシヤが、本然の時代には 自ら冠を脱いで本然のアダム(=神様ではなく一人の人間)の位置に立たれることで、全人類が受け入れることのできる "超宗教" への道が開かれます。

そのような時代圏へ突入しているにも関わらず、家庭連合やサンクチュアリ教会のように 中心人物に対して「神格化されたイメージ」を作りだすことは……、
摂理の流れに逆行していると言えるのではないでしょうか? (天宙史的葛藤の背景 第4章 No.18 を参照)

私たち一人一人が理想家庭を実現し、私たちと真の父母様との差を縮めていくことは、祝福家庭の責任分担として残されています。

顕進様の歩みと、お母様を愛される心情

顯進様は 過去7年以上にわたる天宙史的葛藤の中におかれても、真の家庭を死守され、同時に 世界を救済するための摂理的基盤を築き上げてこられました。これらは決して、簡単な環境の中で成し遂げられたことではありません。

もし、私たちが今まで聞いてきた顯進様に関するあらゆるネガティブな情報が、偽りであったとするならば どうなるでしょうか?

また、「背徳の息子」と呼ばれながらも顯進様が沈黙を続けてこられた理由が、真の家庭、特に真のお母様を守るためだったとするならば、どうなるでしょうか?

顯進様はこの7年以上の歳月を、最も愛する家族と祝福家庭全体から あらゆる面で否定を受けてこられました。

しかし、ご自身が打たれ続けながらも、一切の弁明をされず口をつぐまれ、迫害する人々の為に 神様へとりなしの祈祷を捧げてこられたのです……。

いくら "メシヤの後継者" といえど人間なのですから、悔しさも、恨みも、怒りの感情も、感じられたはずです。顯進様はその全てを消化して、乗り越えてこられました。

お父様が聖和された時、一歩も進めなくなるほどの悲しみに押しつぶされ、絶望の暗闇のなかに落とされた時にも、顯進様は神様を掴んで離さず、神様の摂理を成す為の歩みを止めることはありませんでした。這いつくばってでも、進み続けてこられました。

どんなことがあっても真の父母様に対する愛が変わらず、他の真の子女様に対する責任を捨てず、あらゆる批判の矢を受けながらも、全統一家の罪をご自身の責任として、最後まで真の愛の基準を守り通し……、
この時代、神に直結した真なる息子娘として、どう生きるべきなのか、お父様のレガシーを相続して神様の夢の実現に責任を持つ "神様の夢の主人" になるとはどういうことなのか、その先例を立てて、実体で見せてくださりました。

近ごろ家庭連合では、「真の神の日」よりも「真の父母様の御聖誕日」を、より盛大にお祝いするようになってきました。本来ならば、すべての出発は神様でなければなりません。

2017年の真の神の日を迎えるにあたり、顯進様は韓国に入られ、統一家にとって最も重要な根である真の神の日の式典を執り行われました。

そしてこの式典のなかで、過去7年以上 長子としての位置を失わずに責任を遂行された勝利によって、初めて公式席上でご自身を「長子」として宣言されました。

そして長子として、最後までお母様を勝利したお母様にしてさしあげることを諦めず、真の家庭を捨てないことを涙で誓われたのです。

「アベルの子女と一つにならなければならない」というカインの子女としての責任が分からず、霊的死の道を行く祝福家庭に対して、顯進様は内外共に勝利した土台の上で ご自身が誰であるかを明確に宣言されました。

顕進様が誰であるかを悟り、共に真実の道を歩むかどうかについては、これからは 祝福家庭一人ひとりの責任分担となります。

このように、お父様のみ言葉や摂理観、さらには歩まれた路程や心情世界を客観的に見れば見るほど、どなたが真の家庭の長子(=お父様の後継者)であるのか、明らかではないでしょうか?

-分裂の背景