分裂の背景

第3章:天宙史的葛藤に対する正しい理解

第3章では、事実(ファクト)を時系列で解説していき、統一家分裂と葛藤の真相に迫ります。

天宙史的葛藤は、決して人間的観点で判断してはならない

食口たちの多くは、この天宙史的葛藤に対し、「郭先生が引き起こしたものだ」や「お父様と顯進様の関係性の問題である」や「顯進様と他の子女様間の問題である」などという風に捉えています。

しかし、真実はそうではありません。これは「創造目的を成就しようとする神様」と「創造目的成就を妨害しようとするサタン」との「天宙史的葛藤」です。

「天宙史的」という言葉は 霊界をも含めた概念であり、「神様の摂理において重大かつ決定的な影響を及ぼす葛藤である」という意味を含んでいます。

一度、サタンの立場になって考えてみましょう。
サタンの立場からすれば、どうすれば神様の創造目的を台無しにすることができるでしょうか?

否定することのできない勝利を、救世主であるお父様が収めてしまわれました。ではどこを攻撃すれば、神様の創造目的を妨害し、台無しにすることができるのでしょうか?

・・・それは、神様・真の父母様・長子へと続く お父様の正統な長子を追い出し、潰してしまうことです。

メシヤの使命は創造目的の完成であり (No.2 、No.4 を参照)、それは真の家庭の完成です。真の家庭の中には、神様を中心とした四大心情圏と三大王権がすべて入っていなければなりません。

そのため サタンの動きは間違いなく長子を攻撃することであり、子女様たちを一つにして行かなければならないお母様の責任分担を果たすことができないようにし、真の家庭を破壊することでした。

長子を追い出すことがなぜ、天宙史的な大問題なのでしょうか?

お父様は、もっとも相応しい資格と正統性を備えた顯進様を 摂理的長子の座に立てられました。1998年7月19日のように、誰もが分かるように表現され、「三代が立ったことは天宙史的事件である」と語られながら明確に示された(No.7 を参照)のは、後にも先にもありません。

何者かが不義なる動機と目的を中心に 何の咎もない摂理的長子(=顯進様)を追放したならば、これは神様の摂理を妨げ破壊した 最も重大な過ちとなってしまいます。

正にこのような理由により、過去7年間に発生した統一家の混乱を「天宙史的葛藤」といいます。

この宙史的葛藤をみつめる観点として、絶対に人間的観点で判断してはいけません。

何者かが政治的な目的ゆえに暗躍していると見るのではなく、どうすれば摂理的長子が正しく立ち、三代の縦的な軸が立つことで真の家庭が地上に顕現し、全世界を救っていくことができるのか、に焦点を当てる必要があります。

神様のみ旨とお父様のレガシー(=業績)である真の家庭を守っていくという、原理的・摂理的観点で考えて行かなければなりません。

本来、お父様が立てられた統一教会の文化というものは、誰かを批判したり、悪口を言ったりするものではありません。そのため、私たちが「天宙史的葛藤」ということで話し始めると、「誰かを批判するのは良くない」「そういうネガティブなことは聴きたくない」と 耳を塞ぐ人も多くいることでしょう。

しかし、私たちには「天宙史的葛藤」を振り返る必要性、理由があります。

例えば病気にかかったとするならば、病気の原因・本質を知らなければなりません。そうしてこそ、根本的治療が可能となります。これと同様に、「天宙史的葛藤」という凄まじい葛藤が起こってしまったとするならば、私たちはその本質を知る必要があるのです。

現在、真の家庭を取り巻く環境には、多くの嘘とデマが蔓延しています。この嘘やデマを見抜けず、単純に「顯進様とお父様の葛藤」や「真の家庭の兄弟間の葛藤」などと 人間的観点で捉えてしまっていますが、それは誤った捉え方です。

葛藤の本質を正しく知ってこそ、根本的な解決が可能になってきます。

【2005~2006年】反摂理の教権グループ形成 其の一

お父様の信頼を受けて摂理の道を歩まれていた顯進様を、突然追い出すということはできません。彼ら(=腐敗した家庭連合幹部たち)は 顯進様の基盤を少しずつ剥いでいき、顯進様に対抗する教権グループを形成していきました。

汝矣島パークワンプロジェクトの真実攻防(2006年2〜4月)

汝矣島のプロジェクトに関しては、元々お父様が郭先生に任せておられました。

2006年2月9日、郭先生の下で責任を持っていたポール・ロジャースを國進様が訪ねて行かれ、激しく衝突。殴り合いになりそうなほどでした。

國進様はポール・ロジャースを郭先生の手下と見て、追い出す方向に動こうとされます。そして「真の子女様を尊重しない者」としてお父様に報告されました。

お父様は國進様の報告を信じられ、「とんでもない奴だ」と郭先生に対しても怒られ、郭先生を責任者から外してしまわれます。

2006年2月12日、郭先生が外され、國進様が責任者になります。ところがその後、ポール・ロジャースが長文の手紙を、お父様と郭先生と國進様に送りました。

お父様はその手紙を全部読まれて、真の家庭の家族会議を開かれます。その場にポール・ロジャース、國進様、顯進様、郭先生 を呼ばれて事情を把握され、國進様が嘘をついておられたことを知り、國進様に激怒されました。

2006年4月23日、再び顯進様と郭先生がパークワンプロジェクトの担当となります。

この事件は非常に重要な示唆を与えています。お父様が一度決定されたとしても、正しい情報を知った時には、お父様はいつでも決定を変えることがあるのだということです。

食口のほとんどは、お父様は一言一句、一切間違いを犯さないと思っています。 (No.3-1 を参照)

そのため、「いついかなる時でも、お父様の指示に絶対服従すべき」だと考えているのですが、先輩家庭の方々は「お父様はこういう報告を聞いたら、こう言う。またこういう報告を聞いたら、コロッと指示を変えてこう言う」そういうお父様を、明確に見て来られています。

お父様の許可なしに、國進様が韓国財団理事長就任

2006年4月17日、顯進様がUCI理事及び韓国財団理事長に就任されました。そして國進様は副責任者として立てられました。

4月17日夜、お母様は韓国財団理事長職を國進様に譲るよう 顯進様へ強くお願いされます。顯進様は「お父様の決定に従いましょう」と返答されるのですが、お母様は「もしもこのまま、お前の下でということなら、國進が離れてしまうので、韓国財団理事長の職は國進に与えてくれ」とお願いされました。

それで顯進様は、お母様に「三つの約束を天の前にしてください」と言われます。

  1. 國進様が汝矣島パークワンプロジェクトに協助すること。
  2. 真の家庭の兄弟間の秩序を正しく立てるようにすること。
  3. 國進様がヨンピョンなどCCの内容を正確にお父様に報告すること。

お母様はその場で天の前にこの三つのことを約束され、顯進様はお母様を信じられました。

本来ならば お父様の裁可を得る必要があったのですが、そのようにはされず、そのまま國進様を財団理事長に任命されました。その後、"三つの約束" は守られることはありませんでした……。

2006年5月8日、國進様は韓国に赴き、財団理事長に就任。

ところが、「お父様が『國進様を財団理事長に任命したことはない』と仰った」ということに関して、アレハンドゥロという南米食口(=お父様の通訳でヨーロッパに随行)が 申東謀氏に送ったEメールが暴露されています。

会長、國進様のビデオを見て思い出したことですが、スペインでお父様が何度も「私は國進を理事長に任命したことはない」と語られていました。もちろんお父様のこのような発言は秘密として守りますが、3〜4回もそう言われただけに意味があるのでしょう。

2011年6月16日
アレハンドゥロ氏が申東謀氏に送ったEメール

このように、「真の父母様に絶対信仰、絶対愛、絶対服従しろ」とさんざん言ってきた教権指導部のリーダーたちが、お父様の指示を隠匿し、無かったことにしています。しかも、それが「もちろん」となっているのです。

(なお、申東謀氏は原理的に見て 非常に問題のある人物です。 参考記事:サンパウロ事件の真相 )

2006年8月10日に顯進様がお父様に送られた手紙があります。

重要なのは私でも國進でも亨進でもありません。天のみ旨が成就されるか否かです。真の父母様の真の家庭が正しく立つかどうかです。お父様、私はお母様と争いたくありません。兄弟とも争いたくありません。しかしこのまま放置しておいたら、長期的に見た時、神様のみ旨とお父様が生涯を投入しながら築いた基盤が 摂理の最終目標に向かっていくことができずに、全て崩れてしまうことでしょう。

顯進様がお父様に送られた手紙

この時すでに、この危険性について顯進様は悟っておられ、予言的な言葉を手紙に記されています。

私は今、どうすれば良いのか分かりません。進退両難に陥りました。お父様もご存知の通り、國進は私が最も信頼していた弟です。私が幼い時に興進兄と國進と共に育ってきたではありませんか。私は國進を信じ信頼しました。私は國進がこのように行動するとは夢にも思いませんでした。過去1年間に、このような状況が起こり、私の心情はあまりにも大きな打撃を受けました。今そのように近しく過ごした弟と正反対でぶつかっている状況です。この分裂はお母様が國進を支持したことと共に、お父様が4月に下した決定を覆すなかでさらに悪化しています。

顯進様がお父様に送られた手紙

この手紙を通して、上述の重要な三つの約束が守られなかったことが分かります。

そして、「顯進様をUCI理事長に立てられ、韓国財団理事長をも主管するようにされ、汝矣島パークワンプロジェクトもすべて顯進様が主管して行かれるように」と お父様が指示された内容が、お父様以外の人物の意志によって覆えされてしまった状況であったことが分かります。

【2006~2008年】反摂理の教権グループ形成 其の二

それでは、お父様の意に反し就任した國進様は、就任後にどうされたでしょうか?

1.財団理事長に就任するや否や、郭会長に対する徹底的調査開始

國進様は就任されるや否や、韓国財団の傘下にある企業一つ一つを訪ねて行かれました。そして、郭先生と関係のある領収書・書類をすべて提出させ、一つ一つ確認されました。

それぞれの会社の社長たちが驚いて郭先生に電話してきたほどです。國進様は徹底的に郭先生を調べて問題を見つけようとされました。

國進様は、お父様と一体化し 正しく摂理の方向性に向かっていこうとされていた顯進様の基盤を弱体化させるために、最も邪魔となる郭先生を排除しようとされたのです。

そして 徹底的に調べた結果、何も出てこないにも関わらず、郭先生に泥棒の濡れ衣を着せました。全世界に向かって郭先生を泥棒として宣伝したのです。

郭先生は「私が泥棒だというなら、いつ、どこで、どれだけのお金を盗んだのか、提示したら良いではないですか?」と言われました。実際、具体的な証拠は何一つありません。

2.UC指導部による郭先生に対する12回の訴訟

2016年まで行われた訴訟で、すべての訴訟において郭先生が勝訴しています。公金を横領した証拠が何もないことを、公的機関が証明しました。

過去2度の国税庁の税務調査において、郭先生の清廉潔白さは証明されています。調査官自身が「韓国でこんな清廉潔白な人は見たことがない。国税庁から賞を貰わなければならない方だ」と言い残しています。

郭先生は当時、お父様から信頼され、多くの機関の責任者を任されていました。お父様から見れば、郭先生しか信頼できる方がいなかったのではないでしょうか?

教権指導部が郭先生を泥棒扱いし、後ろから攻撃してきましたが、どんなに叩いても埃は出ませんでした。

3.お父様(メシヤ)の指示に従わないお母様

2007年5月21日〜6月9日、「天宙平和神文明開闢宣布 米国巡回大会」において、お母様と顯進様が共に歩まれる期間がありました。

お父様の指示は「お父様の御言を顯進様が読み、お母様が顯進様を紹介しなさい」ということでした。しかし実際には、顯進様がお母様を紹介し、お母様がお父様の御言を読むということになったのです……。

この件をお知りになったお父様が顯進様に語られたことは、「これから50年はお前が率いて行かねばならない」「お母様までもお前が責任を持って行かねばならない」ということでした。

この時のお父様との約束を、顯進様は今も忘れておられません。

4.亨進様の家庭連合世界会長就任

2008年4月16日、訓読会において、お父様が亨進様を家庭連合の世界会長に任命すると語られました。

そのわずか2日後という異例の早さで、亨進様の家庭連合世界会長就任式が行われます。しかしこのことは顯進様には知らされず、就任式は拙速に行われました。当時、顯進様はお父様の指示による南米6カ国を巡回中で不在でした。

なぜそんなに急いだのでしょうか? 2006年4月の前例(上述の、汝矣島パークワンプロジェクト 参照)があるためです。

お父様がある決定をされたとしても、それが公式化されないと、お父様は指示を変えることが良くあります。しかし 公式化してしまえば、いくらお父様でも簡単には変えられません。

決定から二日後に世界会長就任式を行い、そして即座に顯進様は副会長から解任されました。

顯進様の副会長解任は、お父様の願いではありません。ご子女様たちが協力してみ旨を果たしてほしいというのが、お父様の願いです。

5.亨進様のW-CARP世界会長就任式

2008年5月2日、亨進様のW-CARP世界会長就任式。これも前任者である顯進様に知らせもせず、離任式も行わないままに、就任式が行われました。この時、お父様と顯進様は、2008南北米指導者大会でともに巡回講演中であり、不在でありました。

そして就任した亨進様は、その日のうちにW-CARP本部の閉鎖と、後のSTF廃止を宣言します。それにより顯進様は手足となる二世圏の青年基盤の人々を失って行かれます……。

なお、STFは お父様の願いに完全に一致しているものでした。お父様は「お前がこれ(=STF)をやらなかったら大変なことになっていた」と、語っておられます。もし亨進様が正しい原理観をお持ちであれば、STFを廃止することは絶対にありえません。

※当時、真の子女様と祝福家庭の一体化ができず、2000年前後、日本韓国を摂理国家から外し、南米のジャルジンにすべての摂理基盤を移動する可能性がありました。この際にSTFで建てられた二世圏の基盤をお父様が見られて日本を摂理国家として継続させるお話をされたときのみ言です。

6.真の父母様のヘリコプター事故

このような流れの中で起こったのが、真の父母様のヘリコプター事故です(2008年7月19日)。確率的には90パーセント以上が死亡すると言われる中で、16人全員が生還しました。

お父様はこれを天からの警告だと考えられて、顕進様・國進様・亨進様を病室へ呼ばれました。そして、「三兄弟が兄を中心に一つとなれ」「國進は兄の右腕、亨進は兄の左腕になれ」と話されました。

その後、お父様は真の家庭を代表して、ヘリコプター事故後の初スピーチを顯進様に任されます。

顯進様はお父様に「何を語れば良いでしょうか?」と質問されましたが、お父様は「お前は私が言いたいことをよく分かっているではないか? お前が話したいことを話せ、それが私が話したいことだ」と仰られました。これほどまでに、お父様と顯進様は心情的に一体化されていたのです。

顯進様は涙を流しながら、「真の父母様なくして、私のやっていることは何の意味があるのか?」そして「一つのビジョン、一つの目的のもと、一つにならなければならない」と語られました。

しかしヘリコプター事故のわずか10日後、亨進様はお父様の願いに背いて、顯進様を米国総会長から解任させ、仁進様を米国の総会長に就任させます……。

7.仁進様の米国総会長就任

お父様は、「米国は顯進様に任せ、キリスト教の世界基盤をつないでILC(国際指導者会議)を毎月行っていくように」と指示されていました。ところが亨進様は、その米国総会長を顕進様から仁進様に変えてしまったのです。

これは お父様の意に反し、UCIを通して世界摂理を行っていく、その中心から顯進様を外したということです。

仁進様は10年間、お父様と葛藤して み旨とは関係のない生活をしてこられたお方です。

お父様は仁進様を米国総会長ではなく、顯進様の下で牧会を担当する祝司長に任命されたはずでした。また、仁進様の夫である朴珍成氏は 絶対に教会のことに関わってはならないとされました。(7月29日金大陸会長、9月14日顯進様、2009年3月21日朱東文・郭先生がお父様に直接確認)

このことを三度もお父様が語られているにも関わらず、お父様の指示は完全に無視され、仁進様が米国総会長として実権を握り、基盤を揺るがしていったのです。

食口はあまりにも単純に考え、「お父様の指示に従っていれば、お父様はもう一度 顯進様を立てられたはずだ」と言いますが……、上述の通り お父様の人事というものはすでに通らなくなっていたのです。

いくらお父様が指示されたとしても、実質的な人事権は理事会が握っていたのであり、そこでお父様を無視することが既に起こっていたのです。それを私たちははっきりと知らなければなりません。

※仁進様は後に米国STFをダンス団体として復活させ、ダンスでの婚活・祝福運動を推進して祝福の概念を地に落とした。仁進様はのちに米国ミュージシャンとの婚外子問題が発覚し、家庭連合を脱会する。

【2009年】摂理的長子追放による三大王権の軸の崩壊 其の一

2009年からいよいよ、摂理的長子を追放するに至ります。

天宙史的クーデター:万王の王神様解放圏戴冠式を 亨進様の後継者任命式として食口たちに誤解させる

2009年1月、「万王の王神様解放圏戴冠式」を 亨進様の後継者任命式として食口たちに誤解させるという、大変な事件が起こりました。
(2009年1月15日天正宮、31日天正宮、31日マンハッタンセンター)

亨進様ご夫妻が真の父母様の背後にぴったりとついて歩き、そして王冠を授かるという儀式がありました。そのため、これを見守る多くの食口は「お父様は顯進様ではなく、亨進様を後継者として立てておられるようだ」と信じてしまったのです。

しかし当時のお父様の御言では、一言も 亨進様の名前や、後継者任命という内容が出てきません。

No.7 の内容を思い出してください。1998年に顕進様が家庭連合世界副会長に就任された際、お父様は み言葉中において顕進様を祝福され、「天宙的な大転換の時期である」とまで語られました。

もし2009年の行事において、亨進様がお父様の後継者として摂理的長子の位置に立ったのであれば、お父様が一言も亨進様の名前を口に出されないのは、あまりにも不自然ではないでしょうか?

ところが金孝律氏は、次のように語っています。

(※ 金孝律氏とは、かつて お父様から「弟のような存在だ」と言われながらも、お父様がダンベリーの刑務所へ収監される時に「金孝律に気をつけろ」と名指しで警告されていた人物です。天宙史的葛藤における一連の流れにおいては、お母様を政治的に持ち上げた教権勢力の中核です。)

なぜ彼ら(郭グループ)はそのように開始したのか。亨進様の王冠式から問題が始まった。後継者に対する式から…顯進様は真の父母様の真の相続者となるべき人であると完全に信じていた…。ところが、実際には王冠は亨進様の頭に載った。

2010年2月22日 世界指導者会議
金孝律氏

この金孝律氏の話は、愛の減少感のことを言っています。顯進様が愛の減少感で反逆するようになったという嘘のシナリオを作り、全リーダーと食口に伝えたのです。

この嘘シナリオは、堕落論を学んでいる祝福家庭には、非常に分かりやすいものでした。「あぁ、そうなり得るな。顯進様は今まで立派だったけれども、お父様が亨進様を立てたので、愛の減少感からお父様に反逆するようになってしまったのだな。」と……。

しかし、上述の内容を思い出してください。顕進様とは、STFを勝利され 日本・韓国の摂理的な危機を救い、ヘリコプター事故の際には「お父様と心情的に一体化している」と お父様から太鼓判を押された人物です。

亨進様に愛の減少感を感じたからと言って、お父様に反逆するようなことが考えられるでしょうか?

また、櫻井正上氏が全国の牧会者へ宛てた声明文の一部を、以下に抜粋します。

2001年に始まる天一国時代は、子女様と祝福家庭とが一つとなって、ご父母様の勝利圏を受け継ぎ、天一国創建に向けた最後の峠を越えて行く時代でした。その摂理が座礁した原因は何だったのでしょうか?顕進様が父母様に従順屈服できず、財産を強奪して飛び出した、と、本気でそう信じておられるのでしょうか?私はたとえ数年間であれ、顕進様から直接、指導を受け、その思想や信念、人格に触れてきた人間です。教会から聞かされる顕進様像には、大きな“歪み”を感じざるを得ませんでした。

もし顕進様が自らの立場に固執し、父母様の座を狙うような“政治的”な方であったなら、むしろ当時、お父様の元を離れはしなかったでしょう。それは誰が見ても“賢くないから”です!人々の誤解や不信を買い、十年来の信頼基盤を失うことにしかなりません。それよりも、“先代”に寄り添い、自らの立場を伝えていく方がよっぽど“賢い”でしょう。また、もし本当に弟たちに嫉妬心を覚えたなら、むしろ何もせずに静観し、お父様の傍らにあって、彼らを讒訴する機会を待ち続けたに違いありません。

顕進様は自らの信仰生命を賭して摂理を守り、父母様の伝統を守ろうとした…。それが、私自身が数年にわたり、当時の文書に目を通し、起こってきた事実をもとに考え、その場にいた人々を訪ね、議論し、祈り、真実を求めようとして至った結論でした。さらに言えば、そうした顕進様と父母様との間を引き裂いたのは、他ならぬ、私たち祝福家庭であり、私たちを代表する指導者たちだった!と、私は思います。

2017年10月1日 櫻井正上氏

このように、顯進様をよく知る者から言わせれば、「顕進様がご父母様を裏切ったなどと、冗談も休み休み言え」ということになります。「そんな顯進様ではない。私だったとしても、この基準は乗り越えられる」

・・・しかし、食口たちには分かりやすかったのです。

彼ら教権勢力は 王冠式でも後継者任命式でもなかったにも関わらず、「それは後継者任命式だったのだ。お父様が立てたのだ。」と、言いふらしていきました。

サンクチュアリ教会では、この事件を広告塔とし「お父様が後継者に立てたのは亨進様なので、亨進様のもとに来なければならない」と主張しています。

亨進様とお母様が決別された今、あまりにもサンクチュアリ教会が繰り返し主張するので、家庭連合側では それについて何と語っているのでしょうか?

その式典はその名称が示すとおり、神様と真の父母様が一心、一体、一念、一核となって「万王の王」として戴冠された式典だったのであって、亨進様が「王権」を継承した式典ではありませんでした。亨進様が真の父母様から「王権」を継承して「王様」になったという話は、今までに聞いたこともありませんでしたし、その事実もありません。…その主役は神様と真の父母様です。決して「王様」の立場が、子女様の代に委譲、継承されたということではありません。

2016年2月9日 真の父母様宣布文実行委員会

彼らは上述の世界指導者会議において、当時、最高位責任者であった金孝律氏が「亨進様の王冠式・後継者任命式だ」と説明をして顯進様批判に用いていたにも関わらず、それらをなかったことにしています。

このように、真理から遠ざかっている教権勢力の主張には、一貫性がなく矛盾しています。

さらに『統一教会の分裂』(金ジョンソク著)という本には、このように書かれています。

お父様の最側近であるWの口からこぼれた話の内幕は次の通りである。

お父様は2009年1月1日未明に、亨進様ではなく顯進様が「神様解放圏戴冠式」に王冠を被るようになるだろうと語ったという。

この言葉を受けて真の家庭と最側近の幹部はその日、麗水に集まって非常対策会議を開き、お父様の心を変える秘策を立てたという。その秘策とは他ならぬ極端な方法でお父様を圧迫することであった。(…中略…)真の子女は顯進様が脱線したと説得したという。最側近と高位幹部らは顯進様がお父様の位置を勝手に名乗ると異口同音で語り…

統一教会の分裂 p.138(敬称を使用)

この本の著者である金ジョンソク氏は、どこの団体にも属さない自由な立場であり、それゆえに幹部の証言も引き出されていて、その内容を本にしています。そしてこれが嘘とは言い切れないことが、その後、起こってくるのです。

食口の中に、顯進様が堕落したという噂を実際に聞いた人がいるかも知れません。当時、朴珍用氏という弁護士が日本の公職者に伝えた内容は、「顯進様が堕落した」ということでした。

その時、当然、顯進様を知っているリーダーは「そんなはずがない、顯進様が堕落したはずがない。どこからそんな情報が出てきたんだ」と問い詰めます。すると「お母様が言ったんだ。お母様が嘘をつくはずがないだろう」と答えました。

朴珍用氏の言葉のどこからどこまでが真実であるかは現時点では不明ですが、いずれにしても、このようにお母様の名前を使って嘘を語ることが、どれだけ危険なことであるかを、祝福家庭であるならば感じざるを得ません。

いずれ公職者が良心宣言をするようになれば、明らかになることでしょう。

國進様は、メディアでも顯進様のことを「堕落したアダム」と言われました。顯進様は堕落したという情報を聞いていた人は、どのように受け止めるでしょうか? 「顯進様が堕落してしまったのならば、國進様・亨進様で行くしかないではないか」と、自然に考えてしまいます。

しかし今、どういう背景でそのようなデマが流されたのか、明らかになってくるのではないでしょうか?

2009年1月25日 お父様が顯進様を呼ばれ、3時間の会談をされます。そして顯進様を叱りつけながら、1月15日の行事は「神様の戴冠式」であることを強調されました。「なぜお前は来なかったのか?」と。

しかし顯進様は それが教権勢力の罠に利用されると分かっていたので、行かれませんでした。顯進様がいらっしゃる場で亨進様が王冠を被れば、明確に亨進様が後継者なのだと人々が思ってしまうからです。しかしお父様は「お前が絶対に来なければならない」と、ひたすら顯進様に強調されました。

王冠を被る亨進様がいるにも関わらず、なぜ「神様解放圏戴冠式」に顯進様が参加される必要があるのでしょうか? お父様にとっては顯進様がいらっしゃらなければ、「神様解放圏戴冠式」を挙行できなかったのではないでしょうか?

あまりにもお父様が説得されるので、顯進様は罠にはまることを知りながらも、2回目、3回目には参加されました。

その後、お父様は顯進様に何事もなかったかのように 世界巡回大会の開催を要請され、世界摂理の全権を委ねられました。

このように教権勢力が「神様のための摂理的儀式」を「亨進様の後継者任命式」として食口たちに誤解させたことは、神様の摂理を政治的に利用していることを意味しています。

神様に対するお父様の忠孝の偉業を平気で踏みにじる行為であり、一部の教会指導部が 全祝福家庭を騙し扇動することを平気で行ったのです。これは動かぬ事実です。

【2009年3月】摂理的長子追放による三大王権の軸の崩壊 其の二(束草事件)

「束草(ソクチョ)霊界メッセージ捏造事件」は、天宙史的クーデターに楔を打つ大事件でした。徹底的にお父様の御言を中心に見て行きます。

(※ なお、束草事件を理解するためには、 No.3-1 にて言及した「お父様も報告なしに地上と霊界の全てをご存知である訳ではない」を、念頭におく必要があります。)

2009年3月8日 安侍日のお父様の御言。到着されるや否や、お父様は訓母様を探されます。ところが訓母様は現れません。そしてお父様の御言は続きます。

先生の勝手にするのではありません。神様と霊界に(行った)先生の息子である総司令官を中心としてするのです。孝進も行ったのでどうなりますか?霊肉界が一つになった基盤を中心として地上も歩調を合わせなければいけません。文鮮明先生御言葉選集609-126

お父様はこの時、「これから誰を中心に立てて摂理して行くのか、それを決定しようとする重大な時であるので、先生の勝手にするのではない(=霊界からのメッセージである)」と語られています。

孝進様の聖和も1周忌を迎えようとしていました。とても心情的に孝進様を思い出される時でした。

それでは霊界から伝えてきた実相に対する報告をしてあげるのです。訓母様が孝進の報告を読んでください。文鮮明先生御言葉選集609-128

しかし、訓母様は現れません。結局、訓母様の霊界報告書が梁昌植(ヤン・チャンシク)氏によって発表されます。その内容は一言で表現すると「亨進様がトップであり、すべてを亨進様を通して行っていく」というものでした。亨進様後継者体制に対する人事発表だったのです。

この後、お父様は次のように語られます。

霊界はどう見ていて、部署の責任を持った皆さんはどうみているのか? その意見を言わなければいけないというのです。霊界と地上界、オモニの所見(考え)と全体の所見を中心に私が決定を降ろせば私にああだこうだ言えません。オモニにああだこうだ言えないのです。霊界の事実を知らないじゃないですか。このような報告された内容の事実を知らない人は話すこともできないのです。ですからこの動く事実を説明していきながら知るようになっているのです。オモニが一言いいなさい!オモニの考えはどうしたらいいのかということをです。

文鮮明先生御言葉選集609-136

これは覆すことができない重大決定だと仰られ、お母様の所見はどうかと問われます。結局、お母様はどのように語られたのでしょうか?

残っている子女たちの責任が重要です。皆さんは本体論の講義をよく聞いたでしょう?お父様が一番重要に考えていらっしゃるのは何だと聞きましたか?(絶対性です)絶対性でしょう?(はい)それをおいてみた時、霊界で見ている観点が正しいと思いました。それでそれを中心に最後はお父様が判断して決定してくださるとみています。

文鮮明先生御言葉選集609-138

これはお母様が「絶対性に当てはまるのは、亨進様しかいない」ということを遠回しに仰られているのです。

しかし実は、この時 霊界メッセージを受けたとされていた訓母様は、「これは私が書いたものではない」と明かしています。訓母様はこの現場にいたのですが、出て行きませんでした。そして郭先生に出会った時に「私は書いていない」と否定しました。

顯進様はこの時、会場を出られた後で戻っておられます。多くの食口は出られたきり戻って来られなかったと思っています。しかし翌3月9日の御言を読めば、お父様が顯進様に感謝されています。「戻ってきて、自分の体面を全部潰されながらも、お父様を立ててくれた顯進に感謝する」と。

顯進様が一度出られた時にも訓母様と出会い、訓母様は「私は何の過ちもない」つまり自分が書いたものではないと言っています。

訓母様報告書は「霊界からの指示」だとして、お父様も霊界からのメッセージだと思われながら聴かれているのに、訓母様は顯進様や郭先生に「私は書かなかった」と伝えています。

これは何を意味しているのでしょうか? これは霊界メッセージなどではなく、政治的な動きだということです!

この事件の背後には誰がいたのでしょうか? 霊界メッセージを読み上げたのは梁昌植氏でありました。それで梁昌植氏を問い詰めると、彼は苦し紛れに「真のお父様の指示内容を報告書の形式で整理して真の父母様に差し上げたものだ」(2011年11月20日韓国パイオニアカフェ)と告白しました。

実は訓母様による霊界からの報告書ではなく、お父様の指示事項をマリオットホテルで一言一句書き取ったんだと、自分はただそれを書いただけなのだと。

ところが実際には、梁昌植氏の報告書が訓母報告書に化けて訓読会で発表されました。お父様は霊界メッセージのつもりでお聴きになり、その内容を霊界の実相と認識して亨進様体制を決定されています。

もしも本当に梁昌植氏が弁明したように、お父様がご自分で語られた内容だったとすれば、すぐお分かりになるはずです。それを「霊界のメッセージだ」などと、お父様が食口に嘘を言われるはずがありません。

したがって何者かがこれをお父様へ「霊界の実相を記録した訓母報告書(霊界メッセージ)」だとして、偽の報告をしたのです。

偽の「訓母報告書」で重大決定が成された事件は何を意味するのでしょうか? それは、神様と霊界をないがしろにし、お父様の霊的権威を完全に愚弄し失墜させた事件だと言うことです。また同時に、孝進様の聖和に対し切ない心を抱いておられるお父様の心情まで蹂躙した事件です。

こうして亨進様体制が確定され、顯進様は時には山の中にこもられ、本当に神様がご自分に願われる道は何なのかを、神様を中心として決定して行かれます。しかし最終的に顯進様は、亨進様によってUPFの責任まで解雇されました。

亨進様は自分をUPF世界会長にし、翌日の訓読会でお父様から激怒されています。お父様は「誰がこんな勝手な人事をしたのか」と、亨進様を叱りつけ、「元に戻せ」と言われているにも関わらず、この人事もまた、覆されませんでした。

しかし公職者に対しては、上記の内容(=お父様が亨進様のUPF世界会長就任に激怒された)がメールで暴露されました。お父様のみ言を聴いていた正義感のある責任者が流したのです。

ところが直後に、「全部削除せよ」という上からの指示が出され 削除するようになりました。誰かが削除せずに持っていれば、今後、証拠として出てくるはずです。

以上のように、この時もやはり、お父様の意志による人事は通らなくなっていました……。

【2009年末〜2012年】摂理的長子追放による三大王権の軸の崩壊 其の三

顯進様追放後にも執拗に加えられた 苛烈な妨害と迫害について、ここでは言及します。

なお上述の通り、天宙史的葛藤は 決して人間的観点で判断してはならず、人の背後にいるサタンの動きに着目して理解しなければなりません。

顯進様に対して繰り返し行われた人格殺人キャンペーンの中で、顯進様は以下のように噂されました。

  • 母を訴えた背徳の息子
  • 亨進様に対する愛の減少感で反逆している
  • お父様が失敗したので、第二の真の父母になろうとしている
  • お父様の権威に挑戦している
  • お父様が専用機を使えないようにした親不孝者
  • 教会の資産の70%を盗み出した泥棒(勝手に公的資産売却)
  • 郭会長とその家族たちに取り囲まれ操縦されている
  • 純潔ではない(堕落した)
  • 暴力的である
  • 堕落したアダム、サタン

このような人格殺人キャンペーンの先頭に立ったのは 二世です(ユギョンソク、チョンシナ、ムンチュノ)。なお、これら人格殺人キャンペーンの全てには、根拠がありません。

そして、"真の愛" の運動であるはずの我々 統一家内部にて、訴訟が起こってきます。その背景は何だったのでしょうか?

700万ドル事件(「顯進様が700万ドルを盗んだ」という噂)の真相

700万ドル事件というものがあります。2009年10月8日、金孝律氏・朱東文氏は「顯進様が700万ドルを盗んだ」とお父様に偽りの報告をし、お父様は激怒されました。

お父様は郭先生を呼び、資金を顯進様から取り戻すようにと 強烈に指示をされました。

事態の真実は以下の通りです。

2007年、事業失敗で家庭崩壊の危機に瀕した朴珍成氏(仁進様の夫)の哀願で、顯進様がお父様の特別許可の下、500万ドルを朴珍成氏の会社に貸したというものでした。

しかし、顯進様に援助してもらった朴珍成氏と仁進様家庭が真実を明かすことはなく、逆に顯進様批判集会の先頭に立ち、恩を仇で返すようになったのです。

2009年10月8日、金孝律氏はただちに國進様へ電話し、「お父様が全ての法的手段を動員してでもUCIを取り戻せと指示した」と伝えます。ここから訴訟が準備され、起こっていくようになりました。

この時にもし、仁進様・珍成氏が道徳的に正しい方であるならば、真実をお父様に伝えてくださったはずです。「それは顯進様が私に貸してくださったものです」と。

しかし真実を語るどころか、批判する先頭に立ってしまわれました。

なお仁進様は、後にご自分の不倫出産が暴露された時に声明を出されましたが、そこに一言の反省もありませんでした。信仰観・原理観において深刻な問題を抱えておられたのが、仁進様というお方です。

汝矣島(ヨイド)裁判

2010年10月29日、統一教財団がY22(=顯進様側)を告訴。これは汝矣島パークワンプロジェクトに関することでした。当初、統一教財団が持っていた土地の上にY22がビルを建てて開発事業をしていく予定でした。

原告である統一教財団の第一の主張は、「主務官庁(文化観光省)の許可なく契約したので、契約は無効である」というものでした。もしもそんな話が通るならば、文化観光省の責任になります。このような大規模プロジェクトがずっと進行してきて、今更そんなことがあるでしょうか? 当然、裁判所の判決は、「主務官庁の許可を受けず無効だという主張は理由にならない」ということで終わりでした。

原告側の第二の主張は「敷地を賃貸はしたが、建物売却の権利は譲渡しなかった」というものでした。2005年の契約書には「建物及びその他の付加物に対する売却、移転および使用権に対する処分などをすることができる」と契約書にはっきり書いてあり、統一教財団はハンコを押しています。

これは統一教財団が100%勝てない裁判です。そのため韓国社会では、「あり得ない裁判だ、何をやっているんだ? 何が背景にあるんだ? 兄弟間の争いだ」と報道されました。これで真の家庭の威信が地に落ちたのです。

この時、工事を遅延させていることによる一日の損害額が1600万円です。月に5億円が失われていきました……。

ヨイド裁判の概要をまとめると、以下の通りとなります。

  1. 統一教財団がY22(=顯進様側)を相手取って起こした訴訟は、統一教財団が完全に敗訴。
  2. 続いて、統一教財団が支払う賠償額を決定するための裁判があったが、Y22が請求した額に対して 裁判所はこれを認める判決を下す。
  3. 統一教財団側がこれを不服とし 最高裁まで争った結果、最高裁判所は当初Y22が請求した額よりもはるかに多い額を統一教財団が支払う という判決を下す。

※パークワンプロジェクトは、2兆4000億ウォンの超大規模プロジェクトでした、この裁判は3年8か月続き、それによって建設途中だったビルは一度取り壊し、基礎工事から再度建設し直すことになりました。2012年の完成予定が2022年まで10年延長したことによる家庭連合への損害賠償は、日本円で1000億円を超えます。

ブラジルでの顯進様に対する刑事訴訟

顯進様はこれまでに29回告訴されました。顯進様ご自身が法廷に立たせられています。その中の一つが2010年12月13日、ブラジルで行われた顯進様に対する刑事訴訟です。これは日本統一教会が1億円の不法送金を行うことで起こったという証拠があります。

日本の梶栗協会長が、120万ドルをブラジル宣教と教育のためであると偽って送金しています。このうち72万ドル〜90万ドルが顯進様を告訴する費用として使われました。

これまでこれ以外にも28回の訴訟が起こっていますが、そのお金は一体、どこから出ているのでしょうか?

家庭連合の幹部は、表立っては「顕進様が戻って来られるように」と口にするのですが、裏では訴訟を繰り返し、顕進様を社会的に抹殺しようと執拗に攻撃し続けました。

家庭連合では、食口の献金を理不尽な訴訟に費やしたこと、そして当然のごとく敗訴したことを、公表していません。その間、世界摂理はどんどん無くなっていったのです……。

ブラジル協会長のフェラボリ氏は「真の子女様を告訴していいんですか?」と戸惑いましたが、朴珍用弁護士は「宣教会責任者が真のお母様であるのに、これ以上何をもっと言う必要があるか」と言いました。

お父様の聖和後

お父様の「最後の祈祷」を改竄。 (詳細は No.3-3 を参照)

そして、2012年9月6日、顯進様をお父様の遺族名簿から除外

9月10〜11日、日本食口を動員し、人間バリケードで顯進様一行の弔問を阻止。

このとき「顯進様夫妻だけなら入っても良い」とのことでしたが、お二人だけで入って行ったらどうなるでしょうか? ありとあらゆる噂を流されます。「お母様の前でああいうことを言った、こういうことを言った」と。今までも偽りの報告をしてきたのですから。それで顯進様側は「私たちは共に入る」と仰いました。

すると教会指導者たちは 日本人食口が乗っている観光バスに乗ってきて「顯進様がヤクザのような者たちを連れてきて暴動を引き起こそうとしているので、それを止めなければならない」と言い、訳が分からず混乱している日本人食口をバリケードに立たせたのです。

立たされた人たちも可哀想です。摂理的長子がお父様を弔問されるのを、バリケードで止めてしまったのですから……。

それで「ヤクザのような者たち」と呼ばれた 顯進様と共に歩む食口たちは、中に入れてもらえないので、地べたで敬礼をして帰っていくしかありませんでした。

二日とも妨害され、顯進様も断念せざるを得なかったのです。

-分裂の背景